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ひじょうにわかりやすい。定番のTVサイズのお茶の間時代劇。もしかするとビギナー向けナンバー・ワン。
アングルやカット割り、もしくは無言の表情や間合いで人物の感情を表現するというよりは、キャラに何かよけいなことをさせて状況をわかりやすく伝えようとするシーンが多いのが特徴。
たとえば大評定の前に[[大石内蔵助|内蔵助]]はひとり土蔵の中にこもって殿の形見の火事装束と向かい合って「殿!それがしは一体どうすれば!?」とブツブツやってたり、はひとり土蔵の中にこもって殿の形見の火事装束と向かい合って「殿!それがしは一体どうすれば!?」とブツブツやってたり<small>註02</small>、[[垣見五郎兵衛]]との会見も、垣見は白紙の目録を見るだけでなく荷物も開けるし、ふすまの向こうの浪士達に挨拶しちゃう。[[赤埴源蔵]]は義姉の部屋の前までドカドカ入って来てしまうし、羽織相手の会話も口数が多い。などなどちょっと'''わびさびに欠ける'''。
あと、な〜んか、カメラ割りが安いというか、へんなドアップが多く、明らかにルーズで撮ったほうが良さげなカットが散見。あわてて作ったのか、どっか粗い。
話は変わりますが、この頃の若手ってヘッタクソな人多いっすねえ!素人がもてはやされた時代だからかなあ。
註01…この放送が終わって夜が明けると、里見は芸能生活30周年だった。「長七郎江戸日記」や「水戸黄門」の助さん役の「マンネリを防ぐカンフル剤になれば」と意気込み、役作りに食事の量を倍にして貫禄づくりにはげんだら、肝脂肪になってしまったという。(TVガイド 1985年12/27号)
註02…里見浩太朗は、このオリジナリティあふれるこのシーンにおいて、蔵の中に入った時と出た時で顔がまったく違っている、そうした大石の心情の変化に=大スターの魅力そのもので魅せていた時代と違うところに注目してほしいと言っている。(TVガイド 1985年12/27号)