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忠臣蔵・序 ビッグバン/抜刀

3,655 バイト追加, 2019年10月14日 (月) 22:17
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(あっあとパロディの「[[サラリーマン忠臣蔵’60/続サラリーマン忠臣蔵’61|サラリーマン忠臣蔵]]」も入れれば4回の映像化か。いや、おかる勘平だけピックアップすれば連ドラからもちょっと何本か…まいっか。しつこくてすいません。)
 
 
 
 
== 忠臣蔵・破 エートス/死 ==
{{Cinema|制作=エイチエムピー・シアターカンパニー|公開=2019|内蔵助=高安美帆|星=2|頃=}}
と、いうわけで翌年にめでたく公開された、続編を観了。
 
前回見て「いいな」と思った役者さん([[高野権中納言|大納言安春]]役と、当時の[[多門伝八郎]]=今回は[[堀部安兵衛|安兵衛]]役)の出番が増えてうれしかった。そして、登場人物をすごく整理してある。
 
美術もシンプルで効果的で素敵。
 
衣裳もひじょうに洗練されている。ビジュアル的にいろいろ無駄が無い。
 
先回申し上げたデタラメについては、今回はおおいに遊んでいるかんじで、聞いたこともない赤穂浪士たちの思惑が面白かった。
 
でも、
 
たとえば、吉良の後任(?)の[[戸田能登守|戸田忠真]](なんで?)が京都御所まで接待役(なんの?)の打ち合わせに出かけるシーン(これが冒頭)を見て、
 
「これは、わかっててあえてふざけているのか。それとも、不勉強でこういうシーンを作っちゃったのか」
 
と、思ったとき、前回あれだけ気になった「仮名手本忠臣蔵原作」を、またぞろ性懲りもなく、劇場で配ってるチラシでクチにしてた演出家さんのコメントが頭をかすめて、とたんに目の前で繰り広げられてるアレコレががっかりしたものに見えてきて、興ざめしてしまうのであった。<small>(註釈01)</small>
 
どうしてそこばかり気になるかというと、この芝居を「現代日本演劇のルーツ」シリーズの一貫として堂々とリリースしてるからなのであります。
 
つまり先回から1年経っても、なんのエクスキューズも無く、シャアシャアと「仮名手本忠臣蔵原作」を言ってしまうという態度は、どうせこんなもんだろうという「ルーツ」や「忠臣蔵劇」に対する軽視か、どうせ客にはわからないだろうという侮辱なのか、いずれにしろひじょうに印象が悪い。
 
その非礼を挽回するほどの衝撃は、作品からはひびいてこなかった。
 
せっかく美味しい寿司をいただいてたのに、大将がチンポジを直して手を洗わないで次のネタを握ってるのを見ちゃった気分である。(手を洗わないのには言い分があるのかもしれないが、それは客にはわからないし、ズボンに手を突っ込んでたのは事実なのだ)
 
演出家さんの往生際の悪さを誰も諌めることが出来なかったのかな?と、この団体をとりまく現場全体の限界をそこに見るのであります。
 
 
あとあの〜。デタラメやるにしては持ってきてる反体制的なテーマがちゃんとしすぎ。テーマが硬くて長台詞が多いほど、当時を語る上での相関関係の手薄が目立ってくる。
 
 
伊丹まで観に行った自分が愛しいので、星2つとさせていただきます。役者さんみんな良かったし。([[大野九郎兵衛]]の人だけ、フワフワっとしていたけど)
 
 
註釈01…講演を宣伝するネットやチラシからは「仮名手本忠臣蔵」の文字が消えていたのでホッとしてたのに…。つか、俺が「原作」の意味を取り違えているのかなあ。
 
あと、これ三部作と言っていましたが、どうやらこれでオワリっぽい。

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