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忠臣蔵・序 ビッグバン/抜刀

22 バイト除去, 2019年10月16日 (水) 21:54
編集の要約なし
「これは、わかっててあえてふざけているのか。それとも、不勉強でこういうシーンを作っちゃったのか」
と、思ったとき、前回あれだけ気になった「仮名手本忠臣蔵原作」を、またぞろ性懲りもなく、今回も劇場で配ってるチラシで演出家さんがクチにしてたのが頭をかすめると、「ああ…テキトーなんだな」と、とたんに目の前で繰り広げられてるアレコレががっかりしたものに見えてきて、興ざめしてしまうのであった。と、思ったとき、前回あれだけ気になった「仮名手本忠臣蔵原作」を、またぞろ性懲りもなく、今回も劇場で配ってるチラシで演出家さんがクチにしてたのが頭をかすめると、「ああ…テキトーなんだな」と、とたんに目の前で繰り広げられてるアレコレがガッカリなモノに見えてきて、興ざめしてしまうのでありました。<small>(註釈02)</small>
あたしはひきずったんですね。ともかく。
どうしてそこばかり気になるかというと、この芝居を「現代日本演劇のルーツ」シリーズの一貫として堂々とリリースしてるからなのであります。
つまり先回から1年経っても、なんのエクスキューズも無く、シャアシャアと「仮名手本忠臣蔵原作」を言ってしまうという態度は、どうせこんなもんだろうと「ルーツ」や「忠臣蔵劇」を軽視しているのか、どうせ客にはわからないだろうという侮辱なのか、いずれにしろひじょうに印象が悪い。こう言っちゃ悪いかもだけどコレ、ユーザーに対して、偽装の食品表示ラベル貼る業者と、同じあやまちである。(同時に、過去にこの劇団が上演しているという、カミカケテとかアブラジゴクはちゃんとやってて仮名手本だけがこんななのか、いつもだいたいこんなふうなのかという不信感もつのる。)つまり先回から1年経っても、なんのエクスキューズも無く、シャアシャアと「仮名手本忠臣蔵原作」を言ってしまうという態度は、どうせこんなもんだろうと「ルーツ」や「忠臣蔵劇」を軽視しているのか、どうせ客にはわからないだろうという侮辱なのか、いずれにしろひじょうに印象が悪い。 こう言っちゃ悪いかもだけどコレ、ユーザーに対して、偽装の食品表示ラベル貼る業者と、同じあやまちを犯している。(同時に、過去にこの劇団が上演しているという、カミカケテとかアブラジゴクはちゃんとやってて仮名手本だけがこんななのか、いつもだいたいこんなふうなのかという不信感もつのる。)
その非礼を挽回するほどの衝撃は、作品からは、ひびいてこなかった。
註釈01…以下ネタバレ。本作で一番特徴的なのは、討ち入りのあとに上杉が攻めて来れば戦争になるから、それでこの世をまた戦国時代にしようという赤穂浪士の思惑。なかなかよいデタラメだが、小難しく堅苦しく、長〜い立ち話と、ありえない相関関係のせいで、デタラメのバラエティ性は完全に霞んだ。(ていうか、ひととおりマジメすぎ。その遠慮がちなデタラメは、完成品の土手っ腹に穴を開けるような大胆さは欠けていた。)註釈01…以下ネタバレ。本作で一番特徴的なのは、討ち入りのあとに上杉が攻めて来れば戦争になるから、それでこの世をまた戦国時代にしようという赤穂浪士の思惑。なかなかよいデタラメだが、構成がいたって堅苦しく、長〜い立ち話と、ありえない相関関係(外様大名が急に高家衆になったり、公家が浪人を遊里で接待したりをギャグじゃなく、やる)のせいで、デタラメのバラエティ性は完全に霞んだ。
実際は、討ち入り自体が戦争の覚悟なんだけど、現代人の視点で書いてるから、展望は吉良邸襲撃が成功するのが当たり前という前提の上に成り立っている。

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