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忠臣蔵

869 バイト追加, 2022年10月22日 (土) 07:13
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フジテレビ系列の連続ドラマ。
 
プロデューサーの野村庸一([[忠臣蔵 風の巻・雲の巻|仲代達矢の「忠臣蔵」]]の人)が、市川歌右衛門のドキュメンタリーを作ってる最中に「(歌右衛門の息子の)北王子欣也で行けるかも」と思い立って、企画に至る。
 
スタッフもノリノリで制作にあたったそうで、結果、放送当時評判もよく高視聴率をマークし、北王子欣也は存命だった歌右衛門や[[赤穂浪士 天の巻・地の巻|松田定次(映画監督)]]にも彼の「内蔵助」を褒められたと言う。(出典:「実録テレビ時代劇史」)
 
突飛なアイデアも無く、大胆な演出も無く、スピード感があるわけでもなく、非常に無難に話が進む。可もなく不可もない平均点的な優等生的なオーソドックスな'''草食系忠臣蔵'''。エアコンがいい感じに効いてる図書館みたいな印象で、食事中でも療養中でも、いつビデオを再生してもカンにさわらない。
本編を「草食系」と感じた理由は、なんなのか。
キャスティングは手堅い。メインの役者は決して淡白ではない。寺坂の寺尾聰や、このあと何度も内蔵助をやる北大路欣也、また、[[堀部安兵衛|安兵衛]]の世良公則は友人やネット上の評判もよい。の世良公則[[吉良上野介|(12月14日生まれ)]]は友人やネット上の評判もよい。
安兵衛だけの「高田の馬場」エピソードも特別版で用意されて、これは肉食的に脂ぎっている。おじさんの[[菅野六郎左衛門]]を竜 雷太がやってるのだが、まさに先輩ゴリさんとボギー刑事がだぶるので「太陽にほえろ!」ファンにはうれしい七曲署的な高田の馬場である。<small>※註01</small>
となると、「撮り方」がサラッとしてるのが草食的印象の原因か。
良し悪しはともかく、画面の隅々まで。ほどよくいきわたった印象の照明の明るさと、レフの光をガッツリ受け止めた役者の顔が、絵ヅラ全体の濃淡を飛ばしてサラッとさせている。一枚トレーシングペーパーを添えたかのような。…もしやコレが油を吸い取ってる?。良し悪しはともかく、画面の隅々まで。ほどよくいきわたった印象の照明のソフトな明るさと、レフの光をガッツリ受け止めた役者の顔が、絵ヅラ全体の濃淡を飛ばしてサラッとさせている。一枚トレーシングペーパーを添えたかのような。…もしやコレが油を吸い取ってる?。
そして衣裳に特別な個性がない。江戸でお勤め中の裃〜討ち入り装束まで、赤穂のお侍はまるで制服のようにおなじ色味でコーディネートされており、元禄の絢爛なイメージとは程遠い絵作りとなっている。
また、サブに扱われている四十七士はもしも中盤で配役をこっそり取り変えても気づかないような、なんというか、'''人種的に似た感じ'''のバイプレーヤーが固めている。
で、実は意外に象徴的なんではないかと思うのがタイトルロゴで、筆文字だが、線が細く、スレンダーなのであります(^∇^; )。(西山松之助先生筆…赤穂生まれの文人歴史家。)
要は、全体的にやんわりした、だれも傷つけないムードが草食系なかんじなのかもしれません。
註01…スペシャル番組が入った関係で放送予定日がずれ、コレだと討ち入りが1月中旬になっちゃうのでこのエピソードだけ連ドラからはずし、別枠で放送されたとか。
註02…上記とともに、泉岳寺での時代劇専門チャンネルのイベントにて氏が談話。(2009註02…上記とともに、泉岳寺での時代劇専門チャンネルのイベントにて氏が談話。<small>(時代劇寺子屋シリーズ(1)「親しく学ぼう 忠臣蔵」2009.12.10)</small>
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1996]]

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