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忠臣蔵

131 バイト追加, 2015年4月28日 (火) 09:19
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ビギナーが見ると、「ああ忠臣蔵ってこういう話なのか」と理解しやすい。
細かい表現にしても気を遣ってるようで、あえて[[畳屋]]に「殿様が俺たちに頭を下げている」と感動させて、時代劇離れしている視聴者には「全部同じちょんまげ」に見える登場人物の上下関係をはっきり説明したり、「私はなんの苦労もなく育ってきて辛抱なんてしたことがないから、吉良さんのあの態度はつらい」と[[浅野内匠頭|内匠頭]]にわざわざ説明的にグチらせるなど、見慣れた忠臣蔵的相関関係に新鮮な空気を取り入れて、新しい世代にもわかりやすくアプローチしており、親切。(加筆:あらためて[[忠臣蔵 風の巻・雲の巻|仲代版]]を見てみたら同じセリフがあったので、特にこの作品の特徴というわけではない)を見てみたら同じセリフがあったので、特にこの作品の特徴というわけではない。脚本は本作と同じ古田求氏)
本編が「草食系」に仕上がった要素はいろいろ考えられる。まずキャスティング。寺坂の寺尾聰や、このあと何度も内蔵助をやる北大路欣也は後々も評判がいいが、全体的には配役にはあんまり気合いが入っておらず、このドラマでサブに扱われている四十七士はもしも中盤で配役をこっそり取り変えても気づかないような、なんというか、本編が「草食系」に仕上がった理由には、はじめキャスティングが起因してるかと思った。このドラマでサブに扱われている四十七士はもしも中盤で配役をこっそり取り変えても気づかないような、なんというか、'''人種的に似た感じ'''のバイプレーヤーが固めている。のバイプレーヤーが固めているから。
浪曲キャラしかしメインの役者をあらためてみると決して淡白ではない。寺坂の寺尾聰や、このあと何度も内蔵助をやる北大路欣也、また、[[村上喜剣堀部安兵衛|安兵衛]]が登場するのが珍しいが、この乱暴者に佐藤B作を当ててるところを見ても、製作側のセンスがわかる。の世良公則は友人やネット上の評判もよい。
ただ、[[堀部安兵衛|安兵衛]]の世良公則は彼だけの「高田の馬場」エピソードが用意安兵衛だけの「高田の馬場」エピソードも特別版で用意<small>(*註)</small>されてるのだが、これはほんの少し脂ぎっていた。おじさんのされて、これは肉食的に脂ぎっている。おじさんの[[菅野六郎左衛門]]を竜 雷太がやってるのだが、まさに先輩ゴリさんとボギー刑事がだぶるので「太陽にほえろ!」ファンにはうれしい七曲署的な高田の馬場である。<small>※註…スペシャル番組が入った関係で放送予定日がずれ、コレだと討ち入りが1月中旬になっちゃうのでこのエピソードだけ連ドラからはずし、別枠で放送されたとか。</small>
[[清水一学]]の隆大介もすごくいいのだが、安兵衛の友達だったときは話せるやつだったのに、吉良側に雇われたとたん情け容赦ない冷酷無比なキャラになってしまってつまんない。の隆大介もすごく熱を感じる役者さんだ。隆一額は安兵衛の友人時代は話せるやつで良いキャラになりそうだったが、吉良側に雇われたとたん情け容赦ない冷酷無比なキャラになってしまってつまんない。 吉良の平幹二朗だって決して草食的イメージではない。むしろ歴代の吉良役の中でもそうとうギラギラしてる役者さんだ。
ラスト、上野介の平幹二朗のヅラから地毛みたいのがはみでてるように見えるんだけど、ありゃなんでしょう。
あと、この作品、そもそも絵ヅラがサラッとしてる。ほとんど同じ脚本の[[忠臣蔵 風の巻・雲の巻|仲代版]](脚本家が同じ人)と見比べると緊張感がずいぶん違うことがわかる。本作は照明が奧まで行き届いて陰影のコントラストが無く、彩度が淡い印象。となると、「撮り方」がサラッとしてるのが草食的印象の原因か。良し悪しはともかく(ならそんなにこだわるなだがw)そもそもどういうわけか絵ヅラがサラッとしてる。一枚トレーシングペーパーを添えたかのような。コレが役者の油を吸い取ってる。
そして衣裳に特別な個性がない。江戸でお勤め中の赤穂藩士は、まるで制服のようにおなじ色味でコーディネートされており、元禄っぽくない。
で、実は意外に象徴的なんではないかと思うのがタイトルロゴで、筆文字だが、線が細く、スレンダーなのであります(^∇^; )。 

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