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忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻

911 バイト追加, 2020年6月3日 (水) 16:08
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{{Cinema|制作=東映|公開=1959|内蔵助=片岡千恵蔵|星=4|頃=}}[[画像:Fuwa yamagata.jpg|thumb|役者絵:山形勲]]
 前回の東映の忠臣蔵は、東映初の色彩映画だったが画面がワイドではなかった、原作付きの「赤穂浪士」。今回はオリジナル作品で、ワイド画面のカラー。 ふつうの映画なら14〜5ハイというセットの数が、本作は75ハイも組んだという。  [[吉良上野介|吉良]]がチョンガーだったり、若者のはずの[[橋本平左衛門]]が病気のおじいさん(月形龍之介)だったり、浪士側から[[女間者]](美空ひばり!)が出るので[[岡野金右衛門]]の絵図面取りが無かったり、橋本が序盤で切腹しちゃうので[[萱野三平]]はネタがかぶらないように病死になったりと、あっちこっちにちょいちょい独特のオリジナルなアレンジがあることが「忠臣蔵」ビギナーが見るといささかの混乱を来たす。はネタがかぶらないように病死になったりと、あっちこっちにちょいちょい独特のオリジナルなアレンジがあることが「忠臣蔵」の内容をおぼえたてのビギナーが見るといささかの混乱を来たす。
が、逆にすっかり忠臣蔵に慣れてから見ると自決する橋本の遺志を継いで娘のひばりが恋仲の金右衛門と祝言をあげてからスパイ活動に入るのは「[[山岡覚兵衛]]」や「金田屋お蘭」の[[お雛]]のバリエーションと気づくし、「義士伝」的な味付けはあちこちに心がけられていて、実はスピリットをハズしていない。
大正期にはすでにオーソドックスな「忠臣蔵」が「千篇一律」と冷評されてるのを見ると、ここらあたりで変わったアレンジでアプローチしようよ!ということにでも相談がまとまったのかもしれない。
 
 
アプローチの工夫もさることながら、本作は「東映発展感謝記念映画」という位置づけ<small>註01</small>の作品で、たいへん元気がある。
全体がひじょうに優しく、丁寧に作られていて、本寸法の忠臣蔵ではない(だから、星一個欠いた)ものの「忠臣蔵が訴えたいこと」をうまいことまとめている。
 
 
 
註01…この表現は、当時の「平凡別冊 オール東映スタア祭り」における、対談で千恵蔵が言っているのだが、会社がそう銘打ってるのか千恵蔵がふざけているのかは不明。
 
「ほとんど我が社の俳優だけでキャストが組めるというのは、これはたいしたことですね。」
 
 

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