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忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻

492 バイト追加, 2021年12月17日 (金) 14:27
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ふつうの映画なら14〜5ハイというセットの数が、本作は75ハイも組んだという。
「東映発展感謝記念映画」という位置づけ<small>註01(註01)</small>の作品で、たいへん元気がある。
3年前の、日本初の色彩忠臣蔵[[赤穂浪士 天の巻・地の巻|「赤穂浪士」]]を作った段階でもう、本作の制作は決まっていたという。(近代映画 臨時増刊 S31 no.133)
 [[吉良上野介|吉良]]がチョンガーだったり、若者のはずの[[橋本平左衛門]]が病気のおじいさん(月形龍之介)だったり、浪士側から[[女間者]](美空ひばり!)が出るので(美空ひばり!)<small>(註02)</small>が出るので[[岡野金右衛門]]の絵図面取りが無かったり、橋本が序盤で切腹しちゃうので[[萱野三平]]はネタがかぶらないように病死になったりと、あっちこっちにちょいちょい独特のオリジナルなアレンジがあることが「忠臣蔵」の内容をおぼえたてのビギナーが見るといささかの混乱を来たす。
が、逆にすっかり忠臣蔵に慣れてから見ると自決する橋本の遺志を継いで娘のひばりが恋仲の金右衛門と祝言をあげてからスパイ活動に入るのは「[[山岡覚兵衛]]」や「金田屋お蘭」の[[お雛]]のバリエーションと気づくし、「義士伝」的な味付けはあちこちに心がけられていて、実はスピリットをハズしていない。
「ほとんど我が社の俳優だけでキャストが組めるというのは、これはたいしたことですね。」(千恵蔵)
 
 
註02…当時東映と契約していたから、ひばりも出演していたが、松田定次監督に言わせると「色もの」的で、カットした部分が結構おありのようである。(キネマ旬報No.1072)
 
 

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