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この作品を助けてるのは中井貴一の孤軍奮闘のみ(&絵作りも悪くない)。設定、ギャグ、ストーリー、演出などにはまったく特筆すべき点がない。
元禄時代の背景も、史実も忠臣蔵も活かされてないので、ぶっちゃけ「忠臣蔵」である必然性は全然なし。なにか事情があって忠臣蔵にくわしくないスタッフが作らなきゃいけない憂き目にあったと、残念な部分を事故と思って百歩譲ったとしても、果たして「携帯」のほうもうまく使えてない。機能*にしても、携帯にまつわるあるあるネタにしても、オイシイ素材をなにからなにまで使わずじまいなのだ。おかるが根付けを作ってくれるシーンはあるが。<small>*もっとも、2000年当時では写メはまだ普及してない。</small>