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携帯忠臣蔵〜世にも奇妙な物語 映画の特別編〜

365 バイト除去, 2022年5月5日 (木) 10:48
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 そんなに辛い言い方をしなくても、もともと視聴者の要求レベルが高くない「世にも奇妙…」(当時)なんだし大目に見ても、なのだが、情報戦である討ち入り計画に「携帯電話」という必殺道具が、未来から元禄の世に与えられるのだから、忠臣蔵ファンの脳内にはタイトルだけ聞いた時点であれこれと勝手な名場面を期待してしまう。
 すなわち、浪士たちと携帯電話との出逢い、そして使いこなし始めてからの作戦…。いやいや逆に、携帯は吉良側に与えられて、討ち入りの結末に影響があるのかも!?…アンテナは誰が建て、はたしてその目的とは!?…とか、「忠臣蔵」と「携帯電話」という、 すなわち、はじめこそかんたんな連絡ツールだった携帯電話が、やがて吉良側の手に渡ってしまい、討ち入りの結末に影響があるのかも!?とか…アンテナは誰が建て、はたしてその目的とは!?…とか、「忠臣蔵」と「携帯電話」という、'''超もってこいのコラボ'''にいろいろ想像力をかきたてられワクワクするのだ。
 それはたとえば、自衛隊が戦国時代にタイムスリップする「戦国自衛隊」や、自衛隊のイージス艦がミッドウェー海戦前にタイムスリップする「ジパング」にも匹敵する、大逆転も予想される「if忠臣蔵」にワクワクなのである!
 
 そんな大掛かりなことではなくても、吉良と浅野の確執の原因として連絡の行き違いがあったと予想する向きもあるし(要出典)、討ち入り決行までの1年10ヶ月も、実際に手紙でかわされた江戸急進派と関西との連絡に、携帯電話の存在によって大いなる影響が出るはず。
 …それが、実際に見てみると、そうしたアクシデントは一切なく、ただただチョンマゲの中井貴一が、未来の八嶋智人と、'''いつも同じ要件でただ電話してるだけ'''の繰り返し。
 当時「ナニワ金融道」で忙しい脚本家・君塚良一氏はこの仕事をいったんは断ったのに、プロデューサー氏が「ジェームス三木さんも、一流の脚本家はみんな忠臣蔵を一度は書いてるんですよ」と口説き倒したという。<small>(註01)</small>
 …つまりはそんないきさつで売れっ子脚本家に無理に押し付けた(ファンとしてはその心意気はうれしい)おかげで、まことにお気の毒にしあがったわけだ。 …つまりはそんないきさつで売れっ子(&このテは不得意分野の)脚本家に無理に押し付けた(ファンとしてはその心意気はうれしい)おかげで、まことにお気の毒にしあがったわけだ。
 無意識にハードルを上げてしまった(これが情報戦とはまったく無関係なツール=たとえば「ラーメン忠臣蔵」だったらどれほど傷が浅かったことか)制作者たちが悪いのではなく、「携帯忠臣蔵」が背負ったバック・グラウンドが不幸だったのだろう。「コレも運命か…。」(<劇中の内蔵助の台詞)

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