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斧定九郎

サイズ変更なし, 2009年5月1日 (金) 00:54
編集の要約なし
漫画家のみなもと太郎先生に言わせるとこのキャラが出来上がって以降、「天保水滸伝」の平手造酒(ひらてみき)も、高田馬場の[[堀部安兵衛|安兵衛]]も、「浪人」と言えば定九郎像が原点となったとのこと。なるほど。
古典落語「中村仲蔵」では、歌舞伎役者の初代中村仲蔵が、現在にも伝わるこの定九郎像をこしらえるまでの逸話が物語になっていますが、おはなしに出てくる「[[与市兵衛]]を先にやっておいて、あとから濡れた傘を半開きにして一文字に飛んでいき、パッと傘を開いて見得を切る。弁当幕なんでみんなが舞台に集中せず下を向いて弁当を食べてるところへ黒いものがかすめていく(とか、水がかかるとか)ので観客はハッとする」というシーンは、現在の仮名手本忠臣蔵の定九郎の登場シーンからは想像がつきません。かなり違っています。与市兵衛が休憩していると背後の掛け稲から白い腕がぬぅっと出てきて50両を盗むという、実に静かで不気味な(そしてニヒルな)演出なのです。を先にやっておいて、あとから濡れた傘を半開きにして一文字に飛んでいき、パッと傘を開いて見得を切る。弁当幕なんでみんなが舞台に集中せず下を向いて弁当を食べてるところへ黒いものがかすめていく(とか、水がかかるとか)ので観客はハッとする」というシーンは、現在の仮名手本忠臣蔵の定九郎の登場シーンからは想像がつきません。かなり違っています。与市兵衛が休憩していると背後の掛け稲から白い腕がぬぅっと出てきて50両を盗むという、実に静かで不気味な(そしてニヒルな)演出なのです。(七代目の団十郎がこの「白い手」の演出をし、あまりに素晴らしいので現在まで継承されている)
ところが'''文楽'''のほうでは、落語に出てくるシーンにすごく似ていて、傘も開くし、セリフも「50両〜」だけではなく[[与市兵衛]]との長い掛け合いがあるんで、「ああ、こういうかんじだったのか」とイメージできます。

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