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新春大型時代劇スペシャル 大忠臣蔵

856 バイト追加, 2021年7月4日 (日) 06:30
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{{Cinema|制作=TBS|公開=1994|内蔵助=松方弘樹|星=3|頃=}}
[[画像:matsukata_up.jpg|thumb|ライトセーバーで立ち向かう。(TVガイド切抜)ライトセーバー持ってるしっ。(TVガイド切抜)]]
[[画像:Dai cyusingura.jpg|thumb|円満?だった頃の松方弘樹親子と非嫡出子の記事が同じページって…
ちなみに松方を看取ったのは別の愛人。(雑誌切抜)]]
この松方弘樹版はひじょうに意欲作だし、松竹は深作監督の[[忠臣蔵外伝 四谷怪談|ワルノリ]]絶好調だし。東宝は[[四十七人の刺客|アプローチ]]が好評だったと記憶している。
しかし、この忠臣蔵ラッシュのあとはパタッと大作は続かない。おそらく「なんかさあ、もはや独参湯(どくじんとう:よく効く薬=興行すれば必ず大当たりのキラーコンテンツ。まれに人参風呂とも)じゃなくね??バブル崩壊しちゃったしさあ、カネがかかるわりに客入らないからやめとこう」みたいなムードがメディア界に広まっちゃったんじゃないだろうか?「四十七人の刺客」は同年公開の「ゴジラVSスペースゴジラ」より振るわず、翌年から東宝はガメラ作って怪獣快進撃を始める。興行すれば必ず大当たりのキラーコンテンツ。まれに人参風呂とも)じゃなくね??バブル崩壊しちゃったしさあ、カネがかかるわりに客入らないからやめとこう」みたいなムードがメディア界に広まっちゃったんじゃないだろうか?<small>(註01)</small> 「四十七人の刺客」は同年公開の「ゴジラVSスペースゴジラ」より振るわず、翌年から東宝はガメラ作って怪獣快進撃を始める。
能村庸一氏の「実録 テレビ時代劇史」によれば視聴率が散々だったらしく「惨敗」「不振に終わった」とある。’94年は忠臣蔵がコテンパンだったようだ。
 
 
註01…1991年(バブル真っ只中)時点で、当時大人気の名画座・大井武蔵野館の支配人小野さんはキネマ旬報(No.1072)の中で「いま忠臣蔵では客を呼べない」と言っている。
== 作品の特徴 ==
さて、作品のほうはと申しますと、監督があの怪作「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄だが(ごめんなさい「錆びたナイフ」のほうが有名なんですね。日活で石原裕次郎とたくさん映画をやってらっしゃる監督。)、本編には人食い人種も巨大ナメクジも出てこず、全体的にはオーソドックスであるが、それでいてなぜかすごく見応えがある。撮り方に凝ってるわけでもなく、大胆な表現があるわけでもないのに、なぜ見応えがあるのか素人にはわからない舛田マジック。たぶん細かいオリジナリティを各所に入れてるのが案外うまくいってるのと、さて、作品のほうはと申しますと、監督があの怪作「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄で(笑 もちろん「錆びたナイフ」のほうが有名。日活アクションを支え、石原裕次郎とたくさん映画を撮った監督さん。もりいには世代的に「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」で馴染み深い。)、全体的にはオーソドックスであるが、それでいてなぜかすごく見応えがある熱量を帯びている。撮り方に凝ってるわけでもなく、大胆な表現があるわけでもないのに、なぜ見応えがあるのか素人にはわからない舛田マジック。たぶん細かいオリジナリティを各所に入れてるのが案外うまくいってるのと、'''キャスティングがいい'''からでしょうか。
そう、間違いなく言えるのは、キャラクターが豊かにふくらんでて、そこにピッタンコな役者が当てられています。どの人も「早くまた出てこないかな」と思わせる魅力があります。そう、コレ大事なんですよね。忠臣蔵は登場人物が多いのだから「こいつは見てたっておもしろくねえや」って俳優は入れるべきではないんです。どんなにカネをかけてもここはがんばらないとイケナイ。忠臣蔵ファンだから言ってるのではなく、そうしないと「持たない」でしょう、ハナシ長いし。どうも近年はそこんところがおろそかな気がいたします。
風流で有名なコンビ、[[宝井其角]]と[[大高源五]]を、それぞれケーシー高峰と羽賀研二というドエロな配役にしたのだけはなにをどう血迷ったのか?逆に笑える。
特筆すべきは、愛妻家・特筆すべきは、[[小野寺十内]]の井川比佐志との井川比佐志と愛妻の[[丹女|お丹]]・長山藍子のキスシーン。初老のラブシーンも珍しいがこのふたり、寅さんの'''さくらと浩'''なのである(テレビ版「男はつらいよ」)。ファンにはなにしろ気まずいシーンだw。
肝心な松方の[[大石内蔵助|内蔵助]]だけ、妙にセリフ回しがオーバーアクションなような気もしたが、大江戸捜査網や金さんで「豹変するキャラクター」を得意としてる彼は、祇園で遊ぶ彼と討ち入りを覚悟する内蔵助の変身ぶりをいい振り幅で演じており、お茶の間的には安心して見られる。
平成21年現在、知る限りでは平成の忠臣蔵ではもっともキャストが豪華だが、昭和の里見版より人気がないのは時代劇を受け入れる視聴者の嗜好の変化もあるだろうが、なんというか、花をあしらったようなお茶の間向けの「優しさ」に欠けるからか?里見版ってペールトーンのイメージなんですが、こちらはコントラストがはっきりしている上にビビッドなんですよね。大人向け?
 
また、ジャニーズ勢が多く出演しているのが、再放送や配信、ソフト化のハードルになっている?
 
本項目とは関係ないが、たとえば「古畑任三郎」(フジテレビ)というドラマの40話以上あるエピソードのうち、「赤か、青か」「古畑任三郎 vs SMAP」「古畑中学生」などは、ジャニーズ事務所所属のタレントが重要な役で出演していることが、権利的に再放送に重大な制約を与え、CSなどで全話まとめて放送される時などは、ラインナップから外れていることから、上記の憶測をしてしまう。

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