差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

新春大型時代劇スペシャル 大忠臣蔵

451 バイト追加, 2017年4月28日 (金) 01:21
編集の要約なし
== 製作年の背景 ==
評判がいいのにDVDリリースされない忠臣蔵。評判がいいのにDVDリリースされないばかりか、TBSチャンネルのサイトで検索しても「[[日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜|橋田壽賀子もの]]」や「[[時代劇特別企画 忠臣蔵|たけし版]]」は出てくるのに本作はラインナップされておらず、あたかも同局で「無かったこと」のような扱いの忠臣蔵。
これが正月に放送された1994年という年は、映画のほうでも[[忠臣蔵外伝 四谷怪談|東映]]も[[四十七人の刺客|東宝]]も忠臣蔵を作っている。
この松方弘樹版はひじょうに手堅い作りだし、東映は深作監督のこれが正月に放送された1994年という年は、映画のほうでも[[忠臣蔵外伝 四谷怪談|ワルノリ松竹]]絶好調だし。東宝は[[四十七人の刺客|アプローチ東宝]]が好評だったと記憶している。も忠臣蔵を作っている。
この松方弘樹版はひじょうに意欲作だし、松竹は深作監督の[[忠臣蔵外伝 四谷怪談|ワルノリ]]絶好調だし。東宝は[[四十七人の刺客|アプローチ]]が好評だったと記憶している。 しかし、この忠臣蔵ラッシュのあとはパタッと大作は続かない。おそらく「なんかさあ、もはや独参湯(どくじんとう:よく効く薬=興行すれば必ず大当たり)じゃなくね??バブル崩壊しちゃったしさあ、カネがかかるわりに客入らないからやめとこう」みたいなムードがメディア界に広まっちゃったんじゃないだろうか?「四十七人の刺客」は同年公開の「ゴジラVSスペースゴジラ」より振るわず、翌年から東宝はガメラ作って怪獣快進撃を始める。(東映はマンガ映画路線に)興行すれば必ず大当たりのキラーコンテンツ。まれに人参風呂とも)じゃなくね??バブル崩壊しちゃったしさあ、カネがかかるわりに客入らないからやめとこう」みたいなムードがメディア界に広まっちゃったんじゃないだろうか?「四十七人の刺客」は同年公開の「ゴジラVSスペースゴジラ」より振るわず、翌年から東宝はガメラ作って怪獣快進撃を始める。 能村庸一氏の「実録 テレビ時代劇史」によれば視聴率が散々だったらしく「惨敗」「不振に終わった」とある。’94年は忠臣蔵がコテンパンだったようだ。
== 作品の特徴 ==
さて、作品のほうはと申しますと、監督があの怪作「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄だが、本編には人食い人種も巨大ナメクジも出てこず、全体的にはオーソドックスであるが、それでいてなぜかすごく見応えがある。撮り方に凝ってるわけでもなく、大胆な表現があるわけでもないのに、なぜ見応えがあるのか素人にはわからない舛田マジック。たぶん細かいオリジナリティを各所に入れてるのが案外うまくいってるのと、さて、作品のほうはと申しますと、監督があの怪作「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄だが(ごめんなさい「錆びたナイフ」のほうが有名なんですね。日活で石原裕次郎とたくさん映画をやってらっしゃる監督。)、本編には人食い人種も巨大ナメクジも出てこず、全体的にはオーソドックスであるが、それでいてなぜかすごく見応えがある。撮り方に凝ってるわけでもなく、大胆な表現があるわけでもないのに、なぜ見応えがあるのか素人にはわからない舛田マジック。たぶん細かいオリジナリティを各所に入れてるのが案外うまくいってるのと、'''キャスティングがいい'''からでしょうか。
そう、間違いなく言えるのは、キャラクターが豊かにふくらんでて、そこにピッタンコな役者が当てられています。どの人も「早くまた出てこないかな」と思わせる魅力があります。そう、コレ大事なんですよね。忠臣蔵は登場人物が多いのだから「こいつは見てたっておもしろくねえや」って俳優は入れるべきではないんです。どんなにカネをかけてもここはがんばらないとイケナイ。忠臣蔵ファンだから言ってるのではなく、そうしないと「持たない」でしょう、ハナシ長いし。どうも近年はそこんところがおろそかな気がいたします。
風流で有名なコンビ、[[宝井其角]]と[[大高源五]]を、それぞれケーシー高峰と羽賀研二というドエロな配役にしたのだけはなにをどう血迷ったのか?逆に笑える。
特筆すべきは、愛妻家・[[小野寺十内]]の井川比佐志と[[丹女|お丹]]・長山藍子のキスシーン。初老のラブシーンも珍しいがこのふたり、寅さんの'''さくらと浩'''なのである(テレビ版「男はつらいよ」)。ファンにはたまらないサービスシーンだ。照れくさかったりびっくりしたり。なのである(テレビ版「男はつらいよ」)。ファンにはなにしろ気まずいシーンだw。
肝心な松方の[[大石内蔵助|内蔵助]]だけ、妙にセリフ回しがオーバーアクションなような気もしたが、大江戸捜査網や金さんで「豹変するキャラクター」を得意としてる彼は、祇園で遊ぶ彼と討ち入りを覚悟する内蔵助の変身ぶりをいい振り幅で演じており、お茶の間的には安心して見られる。ただ、彼は5年後にもテレ東で内蔵助をやってるが、区別がつくほど演じ分けられているだろうか。だけ、妙にセリフ回しがオーバーアクションなような気もしたが、大江戸捜査網や金さんで「豹変するキャラクター」を得意としてる彼は、祇園で遊ぶ彼と討ち入りを覚悟する内蔵助の変身ぶりをいい振り幅で演じており、お茶の間的には安心して見られる。
平成21年現在、知る限りでは平成の忠臣蔵ではもっともキャストが豪華だが、昭和の里見版より人気がないのは時代劇を受け入れる視聴者の嗜好の変化もあるだろうが、なんというか、花をあしらったようなお茶の間向けの「優しさ」に欠けるからか?里見版ってペールトーンのイメージなんですが、こちらはコントラストがはっきりしている上にビビッドなんですよね。大人向け?
 
 
 
WEB[http://www.age.ne.jp/x/satomako/TOP.htm 赤穂義士史料館]、館長様に見せていただきました。

案内メニュー