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東海道四谷怪談
,編集の要約なし
また「こいつ必要?」と思いがちな小平(佐田啓二)に新たな存在感が与えられており、お岩さんと戸板にくくられる資格を持っている。
あとねえ、直助と結託する杉村春子が良かったなあ。浮世絵から抜け出たみたいなしなやかな「線」で、素晴らしかった。(つか、役者陣が天下一品でしょ。ここに宇野重吉(与茂七)や加東大介(新キャラ)が加わるんですから!)
母親がいなかったらただのノーアイデアで強がりの伊右衛門だが、だったらだったで徹底的にマザコンみたいなダメ男で描いてもおもしろかったかも。オリジナルの性格を多少引きずってるぶんキャラがブレる。
与茂七がいないことでお察しと思いますが忠臣蔵には一切関係ないハナシ。白黒映画
目張りで白塗りの時代劇から一新したリアルなキャラ作りは黒澤映画の助監の経験のある加藤泰(「緋牡丹博徒シリーズ」など)ならではか。汗臭い見応えある作品にしている。
こちらも忠臣蔵、一切関係なし。白黒映画。
ジャパニーズホラーが評判になってからこっち、四谷怪談の新作を知らないので現代の映像クリエーターにぜひ取り扱ってほしいと思っていたが、まさに本作はそんな希望がかなったような作品。人間ドラマよりもホラーとしての四谷怪談を怪奇に表現していてその点は満足。三池崇史監督作品。
四谷怪談の度合いは思ってたよりも大きいのだが、劇中劇なだけにダイジェストには変わりなく、言うまでもなく忠臣蔵は絡んでない上になんだかよくわからないところもあるので星3つ。