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東海道四谷怪談

1,445 バイト追加, 2015年3月9日 (月) 07:17
編集の要約なし
人間の業のものすごさが魅力なのでしょうか。
 
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'''四谷怪談'''…東宝・1965年
 
仲代達矢が民谷 伊右衛門を演って好評だった新劇の舞台(演出は小沢栄太郎…本作の伊藤喜兵衛)の翌年に公開された。
 
岡田茉莉子の岩は品があり、化けても美しさを保っている。化けて伊右衛門に恨みをぶっつけてくるというよりも立身出世に目がくらみきった彼のゲスい生き様を嘆くかのようなスタンスが映画的。同時にホラー映画としてのオモムキは少ない。
 
「塩谷家(浅野家)」について具体的に出てこないぶん、浅野の家来が吉良家の家臣の婿に入るといった皮肉と非道さは無くなっている。・・・てことはここで紹介する意味なくなっちゃうのだなあ。
 
仲代もさることながら中村勘三郎(17th)の直助の好演も目立つ。(「[[修羅]]」の中村嘉葎雄と唐十郎の関係を思い出した。)
 
大筋も細かい部分もたいへん良く出来ていてわかりやすい。
 
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'''魔性の夏 四谷怪談より'''…松竹・1981年
蜷川幸雄監督作品で、前半は良い意味で非常に映画的ではない、舞台的な(?)構図のとり方やセットの組み方、すごく斬新なカメラワーク、セリフの掛け合いなどが愉快に感じられ、『ええじゃないか』や『写楽』のようなアヴァンギャルド時代劇(勝手な言い方でありますが)を彷彿とさせ、どことなく寺山修司映画っぽい呼吸を感じることもある。蜷川幸雄監督作品で、前半は良い意味で非常に映画的ではない、舞台的な(?)構図のとり方やセットの組み方、すごく斬新なカメラワーク、セリフの掛け合いなどが愉快に感じられ、『ええじゃないか』や『写楽』のようなアヴァンギャルド時代劇(<そんな分野があるのか、あたしの勝手な言い方でありますが)を彷彿とさせ、どことなく寺山修司映画っぽい呼吸を感じることもある。
そんな空気の中、存外忠実なストーリーラインと高橋恵子と夏目雅子の美貌が素晴らしく、狂った伊右衛門のショーケンの奇演ぶりは申し分がない。65年の東宝映画「四谷怪談」について仲代達矢は登場人物について「蚊帳まで売ろうという貧乏所帯にしては身なりがきちんとしてる」とインタビューでコメントしていたが、本作はその点食い詰めた「場末感」を演出するのにあっちこっち気を使っている。
退屈しない作品であります。そんな空気の中、存外忠実なストーリーラインと高橋恵子(岩)と夏目雅子の美貌が素晴らしく、狂った伊右衛門のショーケンの奇演ぶりは申し分がない。
奇抜な演出と思われるところもあり、ネット上のレビューを見ると戸惑ってる人もいるようす。

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