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東海道四谷怪談

2,267 バイト追加, 2017年5月4日 (木) 05:41
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'''新釈 四谷怪談'''(前・後編)…松竹・1949年{{Star|5}} 監督:木下恵介 '''別格'''!!!!。東海道四谷怪談の、リ・イマジネーション作品。 もう、どっから讃えたらいいのやら… とにかく歌舞伎の原作に奥行きを与えていて、「映像化する」という意味と意義をこれほど感じたことも珍しい。名匠・木下監督を捕まえてあたしなんぞがいまさらなにを言おうかであるが、画面構成もソツがないし、丁寧だし、凄いし、いろいろ隅々まで行き届いててつくづくまっとうで… 大悪党の民谷伊右衛門を上原謙みたいなへっぴり腰にやらせてなにごとかと思ったがこれにもちゃんと意味があって悪行に巻き込まれた「だめなやつ」を演じきっている。またその道に他者を引きずりこむ直助の滝沢修も十分に働いている。魔界より人間界のほうがよほど地獄。 また「こいつ必要?」と思いがちな小平(佐田啓二)に新たな存在感が与えられており、お岩さんと戸板にくくられる資格を持っている。 なによりこれまで若輩の私には魅力がもうひとつわからなかった岩役の田中絹代のたたずまいが可愛くて可哀想で、とにかく四谷怪談でほろりとさせられたのは初めて。 あとねえ、杉村春子が良かったなあ。浮世絵から抜け出たみたいなしなやかな「線」で、素晴らしかった。(つか、役者陣が天下一品でしょ。ここに宇野重吉(与茂七)や加東大介(新キャラ)が加わる)  歌舞伎でおなじみの「当時」の鑑賞者がどう評価したかは微妙。怪奇映画というより人間ドラマになっており、ランニングタイムが長いから。  は〜…これから「二十四の瞳」を見よっかな。あと、滝沢修をもっと見たくなったから「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」「[[忠臣蔵(大映)]]」も見たくなちゃった。 あ、忘れてた。この映画、忠臣蔵は関係ないです。  ---------  '''四谷怪談'''…新東宝・1956年{{Star|2}}
ベテラン小国英雄と、これがデビュー作となる田辺虎男という人の共同脚本。
'''四谷怪談'''…大映・1959年{{Star|3}}
大映で[[忠臣蔵(大映)|前年に大石内蔵助を演った長谷川一夫]]が民谷伊右衛門。
'''四谷怪談'''…東宝・1965年{{Star|3}}
仲代達矢が民谷 伊右衛門を演って好評だった新劇の舞台(演出は小沢栄太郎…本作の伊藤喜兵衛)の翌年に公開された。
'''四谷怪談 お岩の亡霊'''…大映・1969年{{Star|3}}
'''魔性の夏 四谷怪談より'''…松竹・1981年{{Star|3}}
蜷川幸雄監督作品で、前半は良い意味で非常に映画的ではない、舞台的な(?)構図のとり方やセットの組み方、すごく斬新なカメラワーク、セリフの掛け合いなどが愉快に感じられ、『ええじゃないか』や『写楽』のようなアヴァンギャルド時代劇(<そんな分野があるのか、あたしの勝手な言い方でありますが)を彷彿とさせ、どことなく寺山修司映画っぽい呼吸を感じることもある。

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