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東海道四谷怪談

84 バイト追加, 2017年5月11日 (木) 18:00
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'''忠臣蔵外伝 四谷怪談'''…松竹・1994{{Star|4}}
くすや「作品評」でいったん辛い感想を申し上げておりましたが、四谷怪談なベクトルで再見したらまったく感想が替わった。タイトル通りこれは「外伝」なのだ。もりいは間違っておりました。くすや[[忠臣蔵外伝 四谷怪談|「作品評」でいったん辛い感想]]を申し上げておりましたが、四谷怪談なベクトルで再見したらまったく感想が替わった。タイトルのとおりこれは「外伝」なのだ。本伝目線でこれを云々するなどとはもりいは間違っておりました。
あらためて見るとカルミナ・ブラーナをBGMにしたオープニングタイトルから「深作欣二監督はなにを見せてくれるのだろう」とワクワクさせる。なんせ四谷怪談と忠臣蔵の登場人物が並列にクレジットに載ることなんてないので。あらためて見るとカルミナ・ブラーナをBGMにしたオープニングタイトルから「深作欣二監督はなにを見せてくれるのだろう」とワクワクさせられる。なんせ四谷怪談と忠臣蔵の登場人物が並列にクレジットに載ることなんて無いので。
ダイナミックで躍動的。けっこうな意欲作。画面のすみずみまで気配りが行き届いている。
伊右衛門をクローズアップするのに役立ってるお岩のプロフィールの変更=「女房にした同じ藩の上司の娘」ではなく「はらませちゃった押しかけ女房のフーゾク嬢」は、かえって略奪愛の吉良家の娘お梅(荻野目慶子の狂女ぶりが素晴らしい)とのコントラストをはっきりさせ、これが脱盟も含め伊右衛門のチョイスの是非を考えさせる具合の良い効果を生んでいる。
でまた、やっぱりお岩さんに毒を盛る伊藤家が怨敵・吉良家(高師直)関係者であることって必要だなと思った。伊右衛門が生来の悪にしろ事情がある悪にしろ敵方に寝返るというファクターはキャラクターに一層厚みを与える。で、やっぱりお岩さんに毒を盛る伊藤家が怨敵・吉良家関係者であることって必要だなと思った。伊右衛門が生来の悪にしろ事情がある悪にしろ敵方に寝返るというファクターはキャラクターに一層厚みを与える。
ラスト、死んだ脱盟者・伊右衛門の悔いを奇抜に表現するが、こうした演出に翻弄された鑑賞者は伊右衛門を見る目をブレさせがち。
もっと評価されるべきリバンプ作品と思うと同時に、こりゃ評価されにくいだろうなとも感じる。「忠臣蔵」と「四谷怪談」が両方見る側のベースに無いと存在意義が伝わらない作品。もっと評価されるべきリバンプ作品と思うと同時に、こりゃ評価されにくいだろうなとも感じる。見る側のベースに「忠臣蔵」と「四谷怪談」の両方が無いと存在意義が伝わるずらそうな作品。
六平直政の宅悦は歴代の中でも高位。失ってしまった渡瀬恒彦の[[堀部安兵衛|安さん]]も大変イキオイがあってうれしい。

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