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清水一学
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[[画像:ichigaku.jpg|thumb|役者絵:天知茂]]清水一学【しみず いちがく】…吉良家の家来。百姓出身。この人も吉良邸討ち入りの際に活躍した吉良家の剣客。[[画像:matsusige_ikkaku2.jpg|thumb|役者絵:松重豊]]
清水一学【しみず いちがく】…吉良家の家来。この人も吉良邸討ち入りの際に活躍した吉良家の剣客。
幼名・藤作。愛知県宮迫(みやば)の百姓の生まれで子供の頃から剣術をたしなみ、吉良が目をかけ15歳のときに江戸へ呼びやがて取り立てる。
小島剛夕のまんがではこどものころのガキ大将ぶりを見初められて赤馬でパトロール中の[[吉良上野介|上野介]]に召し抱えられる。。古田求脚本のドラマでは[[小林平八郎]]にスカウトされてる。で、成人してからは安兵衛とお友達。
27歳の時に道場経営を始めるが、18歳のおねえちゃんに化けたタヌキを殺して評判になるまでは経営がうまくいかなかった。
'''第一幕 吉良家・牧山丈左衛門宅の場'''
吉良邸の用人の中でも、剣の腕を鼻にかけいつもぐでんぐでんの清水一角は、つまはじきもの。
雪の夜、吉良邸用人の牧山さんちが仲間内で忘年会をやってると、一角が呼ばれもしないのに酩酊状態で乱入してくる。内蔵助が京都で放蕩三昧なことに安心して酒宴を開いてるのに、彼だけは「討ち入りはある」と主張し口論になる。「あんたたちゃ目はあっても節穴。耳はあってもキクラゲ同然」と揶揄。乱闘になり(酔拳のように戦う一角が楽しい)あげくに放り出される。
探しに来てくれた弟とともに家に帰る。
'''第二幕 吉良家・清水一角宅の場'''
夫を亡くして出戻りの姉の待つ自宅に弟と帰ってくるがわずかな扶持で三人ぐらしはつらく、家の中はガランとしている。こぼれた酒を這いつくばってまで畳をなめる卑しい一角を姉は情けなくなって殴る。「そりゃわしが叩いたのではない!おじさまの仰せを受けわしが名代おじがせっかん!こう!こう!」「いっこうにこたえません!もっと打ちなされ!」アル中の総領をなげいてDVというのはおだやかではないが、初期の「男はつらいよ」的な暖かさも感じる。ただ、この作品における一角がどうしてここまで酒におぼれてるのかは明確ではない。安兵衛の酒好きとは比較にならない「きちがい水」である。
大望を持ってる弟が兄の代わりに務めに出かけると、まもなく大の字になっていびきをかく一角の耳に山鹿流の陣太鼓が聞こえる。「大酔なしとも心は乱れぬ」と着替えてるところへ牧山が「おまえだけ討ち入りを主張してたのは一味だからだろう!」と入ってきてたちまわり。袴をはきながら牧山のやりをよける一角。姉は自分のこそでを一角に渡し「敵を油断させろ」とアドバイスする。疑いが晴れあらためて一角と牧山は二人で出動する。
幕
たしかに十段目よりおもしろい。敵方ではあるが、悪の使者みたいなキャラが出てくるわけではなく、みんなふつうに家族があって、大望があって、暮らしがある。陣太鼓と共にせまってくる、人生の急変が悲しい未来を予想させる。一角も、弟も牧山も、みんなこれから殺されるのである。
十段目と、これと、松浦の太鼓の3本立てがあったら面白いだろうなあ。
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画像:pra_ichigaku.jpg|thumb|プラモデル:「討ち入り」より清水一角像
画像:1gaku_birth.JPG|thumb|愛知県西尾市(旧・吉良町)の清水一学の碑。近所の円融寺にお墓がある。
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[[Category:吉良邸用人|しみすいちかく]]