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田舎芝居

722 バイト追加, 2017年10月29日 (日) 12:04
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シシが四段目に飛び出したり、定九郎が吐血する噺は[[五段目|単独で上演される]]こともあるし、大序も「[[大序|村芝居]]」という噺としても上演されている。
近年では2012年に桂文我(4th)の「田舎芝居」の口述をアップしてるサイトがあり、上記のバリエーションが見られる。芝居噺の枕にしたり、この「田舎芝居」のようにまとめたり演者が工夫する。
 上記の「田舎芝居」は桂文治(6th。 明治44年没)の口演で、これは舞台番のじいさんによって統一がなされているが、文我師匠は大序のハチのシークエンスは芝居の再現は無く、出番を待つ演者の「うわさ話」として処理をし、由良之助のあとにシシが出てくるのがわかりにくいご判断からか、切腹の前にシシを飛び出させ、「赤穂のシシは義理堅てぇ。ご領分のお殿さまに暇乞いに来た。」とサゲて「吐血」は無し。スマートにまとまっているようです。明治44年没)の口演で、舞台番のじいさんによって全編に統一がなされているが、近年では桂文我(4th)が遺志を継ぐかのように[http://blog.kusuya.net/?day=20170115 独自の構成で全段を独演会で掛けていらっしゃる]。
田舎の人が「仮名手本」を演る滑稽話は古くからあるそうで、あの十返舎一九も「田舎草子」(1804)というのを書いてるそうです。
 
 
<余談>
 
2017年のNHK連続テレビ小説「わろてんか」(明治〜戦後の吉本興業創始者のハナシ)において、出番をしくじったイノシシが四段目に飛び出すシーンが映像化されているが、村芝居ではなく街なかでやってる旅芸人の「俄(にわか:現代のコントのようなもの)」の興行で、ここでは舞台に判官と大星由良之助のみがあがって「義士いでよ」というセリフに緊張のあまり「シシいでよ」と聞き間違えた新米役者が楽屋から舞台に飛び出すというシチュエーションになっている。彼の挫折を強調するためにこの失敗は大ブーイングの辛気くさいシーンとなっており、客がウイットに富んだギャグなど言ってくれない。
 
新米役者を演じる松坂桃李の当惑の表情を見せるため、ここではシシは「かぶりもの」ではなく顔が丸出しの毛皮の衣裳となリ、わかりやすさを優先している。

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