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編笠十兵衛
,編集の要約なし
舞台となる江戸は徹底的な浅野びいきで描かれ、それだけに好人物に描かれている[[小林平八郎]]が[[吉良上野介|吉良]]を守ろうと孤独にアレコレ心配したり策を練ったりする姿がなんとも気の毒に見えてくる。演じるは我らが山さん・露口茂だけによけいに不憫。を守ろうと孤独にアレコレ心配したり策を練ったりする姿がなんとも気の毒に見えてくる。演じるは我らが山さん・露口茂だけによけいに不憫(原作ではテレビほどの活躍はない)。
ただただ十兵衛を「殺したい」とだけ思ってる執念の敵役の舟津弥九郎=成田三樹夫が圧倒的な存在感で、コワイ。
任務遂行上、主役の十兵衛はジャマになる人物は遠慮なく斬り殺していくが(や、少しは遠慮する)、とにかく浪士側に肩入れする十兵衛にはおびただしい刺客が襲いかかりつづけ、ぶっちゃけ肝心な浪士たちより苦労が多く、奥さんまで殺されちゃってえらい災難である。見ていてなんだかだんだん'''彼がソンしてるよう'''に見えてきて「いったいなんの義理でこの人はこんな目に遭わなきゃいけないのか」と首をかしげたくなってくる。
十兵衛には、水戸黄門の印籠よろしく「御意簡牘(ぎょいかんとく)」なる葵の紋の入った切り札を持っていて、斬り殺せない相手にはこれを見せておとなしくさせる。討ち入りの当日も謀反行為を成敗に出かけようとした大名をコレでクールダウンさせている。(どうせお茶の間向きにするならもっと乱用してもよかったのではないか?)