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赤穂浪士(テレビ朝日)

4,195 バイト追加, 2016年6月3日 (金) 09:55
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{{Cinema|制作=テレビ朝日|公開=1979|内蔵助=萬屋錦之介|星=4|頃=}}
[[画像:Hayato.jpg|thumb|役者絵:田村正和]]
全36回の連続ドラマ
原作の「赤穂浪士」には史実にはいないこの大佛次郎(おさらぎじろう)原作の「赤穂浪士」には[[堀田隼人]]、[[蜘蛛の陣十郎]]、[[女間者|お仙]]なるキャラが出てくるのだが、演じている田村正和、長門勇、中島ゆたかが見事にハマッており、イメージがひじょうに近い。なる架空のキャラクターが登場し、人気もあるのだが、今回それぞれを演じている田村正和、長門勇、中島ゆたかが見事にハマッており、原作のイメージとひじょうに近い。とはいえ、ほかの映画もそうなんだけど、この3人の扱いはひじょうにむずかしく、前半はものすごく魅力的に動く3人なのだがキャラ的にやはりラストになるにしたがってコレと言った見せ場も無く尻切れトンボにフェードアウトしてる感じが否めない。これはどうしても途中から赤穂浪士たちに食われてしまうからである。お株を奪われるのだ。はっきりと赤穂城無血開城から彼らにとはいえ、同じ原作のほかの作品にも言えることなのだが、この3人の扱いはひじょうにむずかしく、前半こそものすごく魅力的に活躍するのだがラストに近くなるにしたがってコレと言った見せ場が無くなっていき仕舞いには尻切れトンボなフェードアウトになってしまう感じが否めない。本作でもはっきりと赤穂城無血開城から彼らに'''用が無くなる'''。これはどうしても途中から赤穂浪士たちにお株を奪われるからしょうがないのだが、クールだったお仙は中盤からおきゃんな感じになったり、最終的に愛におぼれるよろめき風になったり、討ち入りの夜は陣十郎も[[俵星玄蕃]]よろしく橋の上で槍の妙技(長門勇の得意芸)を披露したりと、存在感を維持しようという演出の苦慮が見受けられる。
クールだったお仙は中盤からおきゃんな感じになり、最終的に愛におぼれるよろめき風になり、と演出の苦慮が見受けられる。
さて本作のヨロキン内蔵助はメンバーに問われれば臆することなく、なんでもはっきりと答えてくれる人物なのだが(たとえば討ち入りは絶対やる、など)、それにしてもなかなか実行に移さず、だ〜いぶ待たされ、また終始能面のように無表情なので、視聴者はじれったい気持ちになり、ついテレビに向かって浪士と一緒に「太夫は何を考えておられるのだ!?」と叫んでしまう。
さて本作のヨロキン内蔵助はメンバーに問われれば討ち入りをするかしないかをモゴモゴごまかしたりせず、はっきり「やる」と答えるのだが、これがなかなか実行に移さず、だ〜いぶ待たされるので、視聴者をも巻き込んで浪士と一緒に終始じれったい気持ちになり役者と一緒にテレビに向かってつい「太夫は何を考えておられるのだ!?」と叫んでしまう。ちょっとした疑似体験が出来るちょっとした疑似体験が出来る'''視聴者参加版忠臣蔵視聴者参加型忠臣蔵'''。
待たされる感じがする理由は、開城までにやたら評定に時間をかけてるのが大きく影響してると思うのだが、これは前述の3人を活躍させられるのがそこなので、それで開場まで時間がかかったのかな、なんて思った。特に「長いな」と感じるのが前半の開城までなのだが、(10話分ほど赤穂での評定シークエンスが続く)これはやはり前述の3人を活躍させられるのがそこがマストなので、仕方なかったのかなと思った。
時間も経つしメンバーも多いから、ついつい諸事情やいろんなイデオロギーが出てきたりすると初一念がブレそうになるのだが、このヨロキンの頭領はひじょうに安定感があり、たのもしく、すごい。「これはご公儀に向けての反抗なのだ!」
グッと張り詰めていた気持ちが討ち入り成功と共にほうっと、なにかから解き放たれたような気分になる。討ち入り成功と共にグッと張り詰めていた気持ちが、ほうっとなにかから解き放たれたような気分になる。達成感であろうか。達成感であろうか。うまい構成。

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