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忠臣蔵 花の巻雪の巻

330 バイト追加, 2024年4月18日 (木)
編集の要約なし
当時のシナリオの決定稿を取り寄せて確認してみると、あにはからんや「宿屋の主人にまんまとごまかされる役人」たちがごちそうされるシーンはもともと無く、ト書きに「荒賀たち役人、出て行く。少し酒が入っているらしい。」とあるだけ。(ほかにも、自分を親の仇と付け狙う若者の名前を三平がなぜ知ってたかとか、安兵衛が玄蕃に言う「赤穂浪人の悪口をほざいた」というシーンも、カットされたのではなくそもそも脚本に無い。短いシチュエーションやセリフから「推して知れ」ということだった。)
 
それよりも、モリシゲが役人を煙に巻いたあと女房と二人でいるシーンは脚本ではもう少しやり取りがあって、内蔵助に白紙を見せられたときの真意や決心。自分が正しいことをしたという気持ちを吐露している。
ちなみに、劇場の大スクリーンで見ていると、萱野三平のシークエンスのすべてが、泣けた。森繁久彌と淡路恵子の宿屋(本陣)のシークエンスは、シナリオ上ではラストを飾っていて、雲水(行脚の僧)となった寺坂吉右衛門(但馬に向かう途中)を見送ったあと、生まれた赤ん坊に「お前の代になったら、この話は大きな声で話せるようになるぞ」と語りかけている。<このラストはあったほうが良かったんじゃないかなあ。  

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