お蘭
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お蘭【おらん】…吉良邸出入りの質両替屋「金田屋」の後家。
年齢35〜6歳。色白。柔らかくふくよかな肉付き。上背があって大柄。目鼻立ちも鮮やかでいかにもうまみのある年増ぶり。たいていの男ならダボハゼが餌を見たように無二無三に飛びつくといういい女。
吉良家の隠し目付となって赤穂浪士の動向を探っているが、呉服屋に化けてる倉橋伝助を浪士と知らずに彼の美貌に惚れ、呉服屋やめさせて自分ところに引き入れる。伝助はコレを利用して暗躍。
その後四十七士の討ち入りのあと、自分のイロ(情夫)がメンバーだったと知って怖気(おぞけ)をふるって驚いたが、立場的には出入り屋敷のために働いてたんであって、大好きだった伝助との濃密な交情の日々を思い出して身持ち堅固に一生を終えた。
講談「金田屋お蘭」
「ミフネ版」で映像作品ではめずらしく吉良家を援助するおんな金貸しの金田屋が登場するエピソードがあり赤穂浪士に理解を示すが、同作品ではすでに「お蘭」という名前の公儀隠密の柳生流スパイがセミレギュラーで登場している(その上共演する)ので、おたかという名前になっている。
「忠臣蔵ー花に散り雪に散りー」では色部又四郎のスパイとして、お蘭が登場する。