杉野十平次
杉野十平次【すぎの じゅうへいじ】…そばやキャラ。
江戸組。宝蔵流の槍や剣の達人。
お家改易後、江戸に潜伏中は夜鳴きそばや(夜鷹そば)。(希にうどんやの設定のときも。忠臣蔵(大映)58)
現在の車輪付きの屋台ではなく、天秤棒にあんどんや道具をぶら下げたタイプ。ロゴマークは普通「おんなだるま」で屋号も「だるまや」「日の出や」なんてのがオーソドックスなところを、大きな的に矢が当たってるデザインにして屋号は「あたりや」とした。「当たり屋十助」。(道具の仕入れは神田江川町。丼は今川橋)
吉良邸の門番に大盛りサービスをしたり酒を振る舞ってだきこみ、サービスの代わりに水をくませてくれとうまいことを言って邸内に潜入し、スパイ活動を続ける。
ある日流して歩いていると夜稽古をしてる槍術の名人俵星玄蕃(<のんべえ)と知り合うが、彼は十平次の様子を見ただけで「貴様は侍だな?稽古をみているその目の付け所がただ者ではない」と見破る。(十平次の様子=額の面ズレ。座ってるときに親指を握っている様子。竹刀ダコ。言葉遣い。指の先が丸くなってて剣術or槍術を長年やってる証拠。剣難の相。)
が、しらばっくれ通す十平次。子細あってそばやなんぞをやってる十平次に同情を寄せる玄蕃。いつしか二人の間には友情が芽生え始める…
講談「夜鷹蕎麦」。浪曲「俵星玄蕃」
三波春夫は歌謡浪曲の「元禄名槍譜 俵星玄蕃」が十八番。名場面♪折しも一人の浪士が雪を蹴立ててサク!サク!サークサークサークサーク!「先生ッ!」「おおう!そばやかー!」のそば屋がこの人。
討ち入りのときに裏門ぶち破り係。
実はセレブで軍資金援助したとも伝えられるが、そういう風に描いてるドラマは無い。 親戚は大砲2門とか持ってて、お家大変に伴うリストラにあたって売り飛ばそうとしてる。
享年28。
関連
関連作品
- 元禄快挙余譚土屋主税 落花篇・雪解篇(松竹)1937
- 血槍無双(東映)1959