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中村仲蔵

1,905 バイト追加, 2019年4月10日 (水) 19:03
編集の要約なし
中村仲蔵(落語)
ただ、そのアイデアを芝居にかけてみると、思ってた客の反応とあまりにも違うので仲蔵は大失敗したと落ち込み、上方へ去ろうとするが…
 
 
 
== 中村仲蔵(落語) ==
とにかく、ものつくりの方にはオススメのお話。
 
 
 
== 中村仲蔵(講談) ==
 
 
(ネタバレあり)神田松之丞バージョンしか知らないのだが、講談ならではのボソボソ調で七つの頃の仲蔵から始まる。あとにすごく良い所で再び少年時代の回想が出てくる構成だったが、そんな洒落たことを明治大正期の講釈の先生がしたろうか?
 
さて内容は、落語版よりも"血の無い"仲蔵の苦労がひときわで、周囲のやっかみがすごい。
 
「楽屋雀め、見ていやがれ」という意地と根性と才能で「シン・定九郎」を考案に至らしめる仲蔵像は良い意味で重たく、「弁当幕」の客の静まり返ったリアクションも数日に及ぶ。コレいわゆる「客に蹴られた」と仲蔵が誤解し絶望感に浸る場面だが、水を打ったように静まり返る場の緊張感に赤ん坊が急に泣き出すシーンもなかなか圧巻。
 
仲蔵は落語ではカミさんと相談して上方へ旅にでようとするが、こっちは首をくくろうとする。
 
心理描写や状況描写が落語よりもずいぶんと引っ張られるので、松之丞さん(2019.4月現在)の芝居がかったパフォーマンスと相まって超満員の客席から最初に「成田屋!」と声援が飛んだのを皮切りに場内が騒然となるシーンでは張り詰めた弓が急に緩んだようにこちらの涙がドバーッと出る。
 
この話ではお手本となる浪人を目撃はしてもコンタクトをしないので、念願の此村大吉のエピソードに触れられるのか!?と思ったが、なんにもなかった。
 
此村大吉は此村大吉でおはなしがあるのでありますな。
 
いろんなシチュエーションが陰気臭いにもかかわらず、すごくドラマチックで傑作。
 

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