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勢ぞろい!!おかま忠臣蔵

287 バイト追加, 2020年6月16日 (火) 12:11
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バブル時代のVシネマ。
見始めは「オカマ」という素材を単にオモシロ・ガジェットとしてだけ扱ってるワルノリ作品かと、後ろ向きに見てた。(最後まで見ると結局「ワルノリ」な作品には違いないんだけど。)
なにせ冠にオカマとついてるにもかかわらず、朝川ひかる以外ガチのニューハーフの人はみんな脇役端役で、主要キャストはたけし軍団など「オカマ」でもなんでもない俳優やタレントがキワモノ的に演じているのだ。見始めは「オカマ」(タイトルにあるので、敢えてこのワードを使わせていただきます。あしからず)という素材を単にオモシロ・ガジェットとしてだけ扱ってるワルノリ作品かと、後ろ向きに見てた。(最後まで見ると結局「ワルノリ」な作品には違いないんだけど。)
これが化粧もヅラも馴染まない上にへんちくりんな甲高い奇声で演技をしてるもんだから、もう性的少数者をバカにしてるような安いコントみたいにしか見えず、それが笑いにもつながっていないので、特に前半は「何だこりゃ」感がたえずつきまとっていた。<SMALL>(註01)</SMALL>なにせ冠にオカマとついてるにもかかわらず、フォトジェニックな朝川ひかる以外のガチのニューハーフの人は、みんな脇役端役におしやられて(もっとも、その人達はテレビタレントではないが)、主要キャストはたけし軍団など「オカマ」でもなんでもない(<少なくとも表向きは)俳優やタレントがキワモノ的に演じているのだ。
これが化粧もヅラも馴染まない上に、へんちくりんな甲高い奇声で演技をしてるもんだから、もうトランスジェンダーをバカにしてるような安いコントみたいにしか見えず、それが笑いにもつながっていないので、特に前半は「何だこりゃ」感がたえずつきまとっていた。<SMALL>(註01)</SMALL>
ところが、ストーリー的には志垣太郎の浅野ママが死んだあたりから次第に面白くなってくる。
ところが、ストーリー的には志垣太郎の浅野ママが死んだあたりから、次第に面白くなってくる。
 地上げのために店を巻き上げられた「オカマバー赤穂」のオカマたちが浪々の身となって'''"男"に身をやつして'''街に溶け込むというアイデアがシャレが利いているし、忠臣蔵のサブ人気キャラも登場するなど押さえどころがいいのだ。街に溶け込むというアイデアがシャレが利いているし、いろいろ忠臣蔵のサブ人気キャラも登場するなど、押さえどころが悪くないのだ。
バブル時代にあってお金が余ってしょうがないからってんで、なんでもイイから予算を消化しようと制作したかんじの一面もあるが、一応ちゃんと面白いものを作ろうというココロザシが見える。
ギャランティには困ってないと見えて、脇には由利徹〜「平成名物テレビヨタロー」のメンバーまでいろんな人が出ている。ギャランティには困ってないと見えて、脇には由利徹〜「平成名物テレビヨタロー」のメンバーまで、いろんな人が出ている。
註01…こうした時代背景では、ニューハーフやゲイなどLGBTに対しての理解も薄く、女装家などの嗜好についての認識も無い。註01…こうした時代背景では、LGBTに対しての理解も薄く、異装家(嗜好を含む)についての認識も無い。 性的少数者であることをカミングアウトした人材が、メディアにはいまほどにおらず、一般の目もまだまだ珍奇なものを見るソレであった。
性的少数者であることをカミングアウトした人材が、メディアにはいまほどにおらず、まだまだ一般の目も珍奇なものを見るソレであった。
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1991]]

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