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年末時代劇スペシャル 忠臣蔵

1,257 バイト追加, 2021年3月14日 (日) 11:39
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ひじょうにわかりやすい。定番のTVサイズのお茶の間時代劇。もしかするとビギナー向けナンバー・ワン。
当時、テレビドラマ「長七郎江戸日記」で活躍中の里見浩太朗(当時49歳)<small>註01(註01)</small>を、大石内蔵助に立てて、紅白歌合戦の裏番組で討ち入り、まんまと大健闘。以後「白虎隊」「田原坂」「五稜郭」と、里見浩太朗主演で毎年、年末企画として続いた。
アングルやカット割り、もしくは無言の表情や間合いで人物の感情を表現するというよりは、キャラに何かよけいなことをさせて状況をわかりやすく伝えようとするシーンが多いのが特徴。
たとえば大評定の前に[[大石内蔵助|内蔵助]]はひとり、土蔵の中にこもって殿の形見の火事装束と向かい合い「殿!それがしは一体どうすれば!?」とブツブツやってたり<small>註02(註02)</small>、[[垣見五郎兵衛]]との会見も、垣見は白紙の目録を見るだけでなく荷物の蓋も開けるし、ふすまガラッと開けて向こうの浪士達に挨拶しちゃう。[[赤埴源蔵]]は義姉の部屋の前までドカドカ入って来てしまうし、羽織相手の会話も口数が多い。などなどちょっと、'''わびさびに欠ける'''。
あと、な〜んか、カメラ割りが安いというか、へんなドアップが多く、明らかにルーズで撮ったほうが良さげなカットが散見。あわてて作ったのか、どっか粗い。
[[吉良上野介]]に対する敬意とも言える「最後」のアレンジ演出(とどめを刺される前に吉良は四十七士の前で能を舞う)は、吉良役のモリシゲ自らたっての希望、とワイドショーが言ってたのを放送当時に見た記憶がある気がする。(確認不可能)に対する敬意とも言える「最後」のアレンジ演出(とどめを刺される前に吉良は四十七士の前で能を舞う)は、吉良役のモリシゲ自らたっての希望、とワイドショーが言ってたのを放送当時に見た記憶がある気がする。<small>(註03)</small>
ちなみに、現在に至るまでこのアレンジは、'''賛否両論'''。
註02…里見浩太朗は、オリジナリティあふれるこのシーンにおいて、蔵の中に入る時と出てきた時で顔がまったく違っている、そうした大石の心情の変化に=大スターの魅力そのもので魅せていた時代とは違うというところに、注目をしてほしいと言っている。(TVガイド 1985年12/21-27号)
 
註03…当時、脚本を担当した杉山義法先生のスクリプトスーパーバイザーをお勤めになられた、実弟の杉山義光先生によると、この記憶は正しくて「森繁さんの首根っこおさえて、誰がどう引きずりだしたらいいものか。」と、「モリシゲの扱い」が現場で議論になったという。
 
四十七士の刃の先は幕府に向いているのであって、あくまで高家筆頭の格には抗うつもりはない。というようなコンセプトも考慮し「じゃあ京畳なら小さいし用意も簡単だろうから2枚並べりゃ花道みたいになるだろう。それで「敦盛」…。あとはまかせる」おおむねこうした意見が森繁から出たのだという。
 
ついでだが、恨みつらみばかりを強調しなかった例として、討ち入り後の再就職を意識した[[毛利小平太]]の台詞もあったそうで、[[堀部安兵衛|安兵衛]]がおじさんの助太刀で仕官できた話を引っ張りだして希望に胸踊らせるシーンだったそうだが、「齋藤武市監督がはずしちゃった」そうである。(以上 2021年3月14日お電話にて)

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