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中村仲蔵

506 バイト追加, 2021年12月7日 (火) 02:19
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正蔵の仮名手本忠臣蔵・五段目の描写は、現在の実際の歌舞伎の五段目の内容とは大きく違い、聴いてるほうが戸惑うが、歌舞伎とは姉妹演劇である(原作である)文楽の仮名手本忠臣蔵・五段目を見ると合点がいく(ついでに言うと、仮名手本のことを描いた錦絵とも合致する)。おそらく文楽はオリジナルに近いカタチなのでしょうな。正蔵の落語は昭和40年の録音だが、おそらくその時点で歌舞伎の「手」は平成に見る仮名手本・五段目と変わらないはずだが、当然のことながら噺のバックグラウンドが江戸時代だから正蔵は古いほうの演出内容で噺している。
ところが、あたしと2つしか年の違わない志らく師匠は歌舞伎のディティールは現在の仮名手本・五段目でやっちゃってる(少なくとも09.3月現在。ネタおろしではそうでした)。いまの演出に慣れてるほうとしてはわかりやすいのだが、じゃっかんちぐはぐな点が出てくる。ま、聴いてるほうもどうせあんにゃもんにゃだから、全体も出来が良ければようがす。3月現在。ネタおろしではそうでした<small>(註釈04)</small>)。いまの演出に慣れてるほうとしてはわかりやすいのだが、じゃっかんちぐはぐな点が出てくる。ま、聴いてるほうもどうせあんにゃもんにゃだから、全体も出来が良ければようがす。
あたしゃ彦六師匠は「ふうん」て聴くけど。志らく師匠のじゃあ、泣きますからね。
註釈03…講談の登場人物で、映画にもなってる此村大吉は、こっちじゃなくて「旗本五人男」という30席以上ある長編講談の登場人物。冒頭で捨て子だった仲蔵(船頭の甥っ子じゃねえのかよ)の逸話
が触れられ、大吉が仲蔵に目撃されるのは蕎麦屋ではなく土手を走っているシチュエーションになっている。
 
 
註釈04…ちなみに2021年12月放送のドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」でも、仲蔵が定九郎を新考案した時点で、「セリフはひとつだけ」「すぐに死んじまう」という、明治以降の演出が、宝暦13年、すでに定番であるかのような台詞がある。たぶん、それまでの定九郎が、いかにつまらない役であったかってことを強調したかったのだろう。
 
 
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