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槍一筋日本晴れ

419 バイト追加, 2022年7月21日 (木) 23:57
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それでも玄蕃先生が上杉家になびくのは、唯一の門弟・野辺地万作(のべじまんさく:…聞いたことがない上に、聞き取りにくい名前)が胸を患って血を吐いちゃったので、お金が入り用になったから。
「不治の病」のほかにも、用意されたサブストーリーが「不本意に奉公に出されそうになるお糸ちゃん」「リアルに伝わってくる食うや食わずの玄蕃の貧乏」…と、暗いものばかりで、せっかくの柳家金語楼と清川虹子も絶えず夫婦喧嘩しているし、野辺地万作にしても、一流のコメディアン・森川信だから見ていられるという具合で、タイトルの「日本晴れ」に反して素材がどれもこれも痛快なものではない。そもそも、それらのエピソードが、メーン・イベントの討ち入りという方向にまっすぐ向いているかと言うと、そうでもないし。そういう点で、本作は忠臣蔵外伝としてはいろいろ弱い。
近年の忠臣蔵を辛く言うときもりいは「どうして定番をぶち壊すのか」とこぼすが、本作のように、昔の場合で定番をぶち壊す理由のひとつには、すっかり「おなじみ」を手がけるにあたって、マンネリを感じてる観客を相手に、真っ向勝負ではそうとうハードルを上げる作業になってしまうので、逃げ道としてアレンジという手を使ったのかとも思われる…。結果的には、とりあえずアレコレいい感じに落ち着いていくし、おもしろ映画を撮り慣れている青柳信雄監督の軽妙な運び具合のおかげで生理的に心地良く見ていられるので、全体的な印象は決して悪くない。(出演者もみんな好き)
結果的に一本の娯楽作品としては、おもしろ映画を撮り慣れている青柳信雄監督の軽妙な運び具合が生理的に心地良くオハナシもまとまってて悪くない。(出演者もみんな好き)
 とはいえ、忠臣蔵映画というくくりにおいては、赤穂浪士との関係より貧乏生活をどうしのぐかに重点を置いた本作は、一ヶ月前の公開で競作という感じになった、もろに直球勝負の「とはいえ、忠臣蔵映画というくくりにおいては、玄蕃が赤穂浪士とどうかかわるかより、貧乏生活をどうしのぐかに重点を置いた本作は、一ヶ月前の公開で競作という感じになった、もろに直球勝負の「[[血槍無双]]」(あえてオーソドックスな、蕎麦屋の杉野と玄蕃の友情物語)に水を開けられてる感じがする。<small>※02</small>

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