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「椿三十郎」にはお城勤めは無理っぽいが、「隠し砦の三悪人」の真壁六郎太や「風林火山」の山本勘助をイメージするとすんなり行く。そういう内蔵助(はあと)。リーダーシップに重厚な安定感がある。
== ストーリー展開 ==
<以下 ネタバレ含みます>
また、オリジナルストーリーにしてもすこぶる「講談調」の展開だったりする。
== 配役 ==
最も注目すべきは、出演陣の豪華さ。五社協定の垣根を越え(ていうか、この初回放送年に協定は消滅してるので、それを反映した?)「こんな人も出てるのか」とおどろくような顔ぶれなのがとにかく楽しい。そうして出来たキャラクターの相関関係や活躍と言ったらない。
ともかく、「楽しませよう」という心意気がこうまでキャスティングに活かされてる作品は珍しいと思う。(いや、無い!)
== 気がかり ==
気がかりだったのは、調子に乗っていろんな人たちを浪士として豪華にキャスティングしたのはいいが、肝心な討ち入りの時にこのそうそうたる顔ぶれが一堂に会せるのか?ってコト。そしたら案の定、伴淳三郎はじめフランキー堺など何人もの大事なメンバーが'''討ち入りのときに不在'''!しょぼーん。制作費10億円でも全員集合は無理だったかぁ〜。
== その他 ==
女性の撮り方は今ひとつ美しくないかなと思ったものだが、あらためて見てみると、描かれている女子メンはどれもナヨナヨ一辺倒の添え物には終わっておらず、敵キャラも味方も男子メンに負けない魅力的な女丈夫に描かれている。ジェンダーに固執しない登場人物たちは、時代の最先端を行った表現だったのかもしれない。