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堀部弥兵衛
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堀部弥兵衛【ほりべ やへえ or やひょうえ】…おとぼけじじいキャラ。 [[堀部安兵衛|安兵衛]]の義理の父親。口上書のライター。 [[吉良上野介|吉良]]より年寄りの最高齢メンバー。「ご老体!」「弥兵衛老」などと呼ばれる。
「拙者はもう先が短いんだから、早く討ち入りしましょうよ」が口癖。
奥さんのおたねは薙刀(なぎなた)の名手。
刃傷事件のときはリタイアしてたらしいが映画などでは江戸城勤務の浅野内匠頭のじいや(志村けんのバカ殿様に対するクワマンの役職)をやってたりする(東映「櫻花の巻菊花の巻」)。
討ち入りのときに間一髪のところを[[堀部安兵衛|ヤスベエ]]に助太刀されると「せっかくの楽しみを邪魔するなっ親不孝モノめ(笑)!」と強がるハートウォーミングなシーンがおなじみ。 別バージョンでは、小林平八郎に追い込まれて尻餅をついてるところを安兵衛に助けられるが「立って戦うには足りぬ相手だからねて戦ってたんだ。よけいなことをするな!この親不孝モノめ!」というのがある。
享年77
== 歌舞伎 堀部彌兵衛 ==
安兵衛との出会いから討ち入りまでの彼を描いた宇野信夫原作作品で、全体的に呑気でコミカル(ギャグセンが高い)。後半、じゃっかんテンポが失速する。
めだった音曲も無いし、セリフも七五調ではない。
'''第一幕 高田馬場'''
奥さんが癪でしゃがみ込んだ高田馬場でたまたま安兵衛のかたきうちにでっくわす。縄でたすきを掛けている安兵衛にしごきを貸してあげるのは娘ではなく彌兵衛。娘のさちは本作品では3歳児。
'''第二幕 芝愛宕下青松寺の客間'''
前年に亡くした息子の墓参にやってきた青松寺で、住持相手に「あの仇討ちの若者に会いたいんだよなあ」と言ってると寺にバイトに来てた安兵衛(住持と親戚)と奇跡の再会。「これもセガレのお導き!」と、亡息と同じ年の安兵衛を養子にほしいと言い出す。住持は飲んべえの彼を欲しいだなんて「山伏が夕立にあったよう」と言う(かい〜法螺貝〜かぶる)。
彌兵衛がどれほど安兵衛に惚れ込んでるかを語るほどに安兵衛像が膨らんでいく仕掛け。
'''第三幕 同(十日経過)'''
彌兵衛夫婦は寺まで入れ替わり日参し口説きにくるが、安兵衛は養子のリクエストをかたくなに拒む。「今日こそウンと言ってくれないとあたしは離縁される」と妻・たねが言っても「まさかそんな」と取り合わない安兵衛。とたんにふすまが開いて「んーにゃ!女房は必ず離縁いたす!」と彌兵衛登場。
この登場の仕方や、住持が会話中居眠りをするので大声で起こすと「ナムアミダブツ」と念仏を唱えるところなどはよしもと新喜劇の辻本茂雄や竜じいのギャグを彷彿とさせる。
堀部の名前にならなくてもいいと言うことで承諾。さっそく嫁にもらってくれと3才のさちを推挙する。安兵衛が「21才と3才じゃ開きすぎですよ!せめて半分くらいの相違なら」というと、彌兵衛「15年経ったら貴殿は36歳。娘は18で倍になるからご承知くださるでござろうな」(超強引 w)
'''第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)'''
討ち入りの日。彌兵衛を訪れる人達との交流から、彼の人柄をゆっくり描き、安兵衛とさちは晴れて祝言。父子で討ち入りに出かけるところで幕。
本作品での安兵衛は討ち入りのその日まで中山姓である。
ラストにだけ「つくづくと春の眺めのさびしきはしのぶにつたふ軒の玉水…」と歌が入る。
==関連項目==
# [[ホリ]](娘)
# [[堀部安兵衛]](娘婿)