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血槍無双

0 バイト除去, 2008年12月22日 (月) 02:39
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{{Cinema|制作=東映|公開=1959|内蔵助=大河内伝次郎|星=3|頃=}}

講談や浪曲でおなじみの[[俵星玄蕃]]と[[杉野十平次]]の友情物語を、黒澤映画で「生きる」「七人の侍」で共同脚本をやった脚本家、小国英雄が映画的にどう膨らますかが見ものの作品。もとのおはなしは「キャラ図鑑」の[[俵星玄蕃]]の項目をみていただくとわかります。

さて、小国先生、まず俵星玄蕃に妹をこしらえた。それから内弟子は排除した。そして一番大きい特徴は、夜鳴きそば屋に身をやつしている杉野十平次を'''腕っ節の悪い、足手まといの浪士'''に仕立て上げた。これが俵星玄蕃と十平次の友情を描くのに重要な要素になってる。考えてみると、あれだけいろんなキャラがいるのに、四十七士ってやつはわざとらしく手だればっかりなんですよね。足手まといっていうキャラがいてもいいと思うんですよね。

そして映画の尺にするためにもう一味。それが[[お蘭]]であります。講談では[[倉橋伝助]]の話で描かれる、吉良邸出入りのエロねえさんお蘭が登場して、玄蕃の妹とせっかく仲良くしてる十平次に横恋慕。ちょっとしたアクセントになってます。

基本的にコミカルで楽しい娯楽時代劇。弱かった十平次が討ち入りのときには「タタミ返しの術」をマスターしてて「先生!出来た!!」と天井を仰ぎながら叫び、タタミを槍で突いてはひっくり返しながら敵と戦ってよく働くのであった。めでたし、めでたし。


しっかしつくづく忠臣蔵って、少年ジャンプが隆盛を極めていたときのキーワード「友情」「努力」「勝利」を網羅してるよなあ。

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