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ザ・カブキ

サイズ変更なし, 2009年3月10日 (火) 16:38
編集の要約なし
初演は1986年。世界中で公演しているだしもの。
「忠臣蔵が大好き」という故・モーリス・ベジャール振り付けの創作バレエ。かれは内蔵助にヨーロッパの騎士道精神を見ている。忠臣蔵オタクのベジャールはすごくいろんな実験をこの作品の中でやっていた。「忠臣蔵が大好き」という故・モーリス・ベジャール振り付けの創作バレエ。かれは内蔵助にヨーロッパの騎士道精神を見ている。忠臣蔵オタクのベジャールはすごくいろんな実験をこの作品の中でやっている。
あたしはバレエは行ったことが無かったし、徹夜明けだったので、とにかく見てる最中に退屈しやしないか心配していたのだが、どうしてどうして、なんとも素晴らしいひとときでした。[[もりいくすお|あたし]]はこれまでバレエはほとんど行ったことが無かったし、見に行った日は徹夜明けだったので、とにかく見てる最中に退屈になりはしないか、眠くなりはしないかと心配していたのだが、どうしてどうして、なんとも素晴らしいひとときでした。
唄やセリフが無いので全編ダンスだけなのだが、[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]をまんまバレエ版に再現した見事な作品。踊りだけで苦痛や喜びを伝えるわけだが、だからこそキャラの強調が不可欠で、[[お軽]]なんかはすごくかわいらしく、[[鷺坂伴内]]はかなり印象的に演出されていた。伴内良かったなあ。より明解でわかりやすい。はかなり印象的に演出されていた。ウン、伴内良かったなあ。より明解でわかりやすい。
「まんま」といってももちろん全部やってたらとても1日じゃ終わらないのでいろいろカットするわけだがそこにも腐心の後が見える。切るばかりではなく、一力茶屋と[[与市兵衛]]やおかるの関係などは補足する意味で新たに場面が加えられている。切ったりはったり自由にバレエの世界用に変化させているにもかかわらず、定九郎が刀をしまうところとかお軽が体を反り返らせて鏡越しに後ろを見るところとか、オリジナルで印象的な振り付けはちゃんと踏襲してるのもワクワクするし、イノシシの着ぐるみをわざわざマンマ登場させるであるとか、とにかくファンは終止目が離せない。こだわりが随所にうかがえる。そういう抜け目無いところがとにかくしびれる。やおかるの関係などは補足する意味で新たに場面が加えられている。切ったり張ったり自由にバレエの世界用に変化させているにもかかわらず、定九郎が刀をしまうところとかお軽が体を反り返らせて鏡越しに後ろを見るところとか、オリジナルで印象的な振り付けはちゃんと踏襲してるのもワクワクするし、イノシシの着ぐるみをわざわざマンマ登場させるであるとか、とにかくファンは終止目が離せない。こだわりが随所にうかがえる。そういう抜け目無いところがとにかくしびれる。
みながら何度も心の中で「おもしれえ!うわ!おもしれえ!」と叫んだ、そして歌舞伎で泣くところはバレエでも泣いた。
さて、以上ベタボメなんですけれども、これってオリジナルの「仮名手本忠臣蔵」を知らない人にはどう写るのだろうと、ちょと心配した。なにせさっきも言ったようにセリフが無い。イメージ、想像するにしても仮名手本のストーリーやキャラの相関関係はたぶんイメージの限界を越える。唯一手がかりがあるとすれば各エピソードの冒頭に仮名手本の義太夫が一部流れるが、こりゃぜったい聞き取れないと思うし、かりに聴き取れても、たとえば「鯉口ちゃん」って歌詞でも主税は刀を持ってなかったりと、歌詞と状況が必ずしも一致していない。衣装も現代風にアレンジしてるので初めて見る人にはキャラの区別もむずかしいと思う。なにしろ仮名手本は登場人物が多い([[桃井若狭助|桃井]]や[[寺坂吉右衛門|寺坂]]はカットされてても、である)。
そしたら休憩時間に、うしろの主婦が「ナニが言いたいんだろうと考えながら見てた」と一緒に来てた姑らしき人物にこぼしていた。「なにがいいたいか」とはまた難しい質問である…。お姑氏は言った「歌舞伎の仮名手本忠臣蔵をもとにしてるのよ」「ああそうなんだ」やはりまったくのノンケにはちょっとわかりにくかったのね。そしたら休憩時間に、うしろの主婦が「ナニが言いたいんだろうと考えながら見てた」と一緒に来てた姑らしき人物にこぼしていた。(「なにがいいたいか」とはまた難しい質問である…)。お姑氏は言った「歌舞伎の仮名手本忠臣蔵をもとにしてるのよ」「ああそうなんだ」やはりまったくのノンケにはちょっとわかりにくかったのね。

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