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女間者秘聞 赤穂浪士

0 バイト除去, 2009年8月23日 (日) 00:43
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{{Cinema|制作=東映|公開=1953|内蔵助=片岡千恵蔵|星=2|頃=}}

「赤穂浪士」とタイトルに付いているが大佛次郎の小説とは無関係。

主役は嵯峨美智子が演じる女間者・千世(あや)。

山科の[[大石内蔵助|内蔵助]]の閑居で奉公しているあやは[[片岡源五右衛門]](月形龍之介)の娘。[[間十次郎]]の婚約者である彼女は内蔵助の密命を受けて江戸へ。動静を探るため、千世と名を変えて吉良邸へ側使いとして乗り込む…


出てくる間者は千世ひとり。タイトルだけ聞いたときは、あっちこっちから放たれた女間者や九の一が入り乱れて大チャンバラでも繰り広げるような、お色気ありのにぎやかな映画かと思ったら、すごく品のいい、おしとやかでまじめな作品だった。


千恵蔵と木暮実千代による(ちなみに[[大石主税|主税]]は長門裕之)山科の別れがたっっぷりしており、その後も「[[垣見五郎兵衛|大石東下り]]」〜[[大高源五|両国橋の別れ]]〜[[戸田局|南部坂]]とひととおりやるので、なかなか千世の活躍が見られない。

各シークエンスの合間、合間に千世がちらっちらと貞操の危機にさらされるが、結局十次郎達の討ち入りを成功させるためには奧の寝所を探っておかねばならず、スパイの疑い(着衣で縛られて足の傷口に蝋を垂らす、プチ拷問シーンあり)もはらさねばだし、涙を飲んでの性上納。

討ち入り本番になると薙刀を持って出動するが大友柳太朗演じる[[清水一学]]に斬られる。虫の息で隠し部屋を十次郎に教え、彼は見事の一番手柄。


ふつうの忠臣蔵にひとりの女間者のエピソードがトッピングされたストーリー。


[[堀部弥兵衛]]でおなじみの薄田研二が、フランケンシュタインのボリス・カーロフばりにまぶたを張ったメイクでキョロッとした目をいやらしいタレ目にして[[吉良上野介|上野介]]を好演している。

内蔵助の末っ子大三郎の子役(3才くらいの子)がニコニコしてかわいいのだが大根で、父役の千恵蔵を見上げるシーンでは、どう演出の指示が出てたのか、「向こうへ行こう」と兄役の子役に手を引っ張られ、回れ右してフレームアウトするまで上を向いたまま歩いていっちゃって、可笑しかった。


金魚鉢やタン壺という小道具が楽しい。

[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1953]]

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