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四十七人の刺客

306 バイト追加, 2009年11月9日 (月) 22:18
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最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に妙な仕掛けからくりが多く(これもオリジナリティのひとつではあるのだが…)、おかげでテンポが崩れ、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。このリズムの転調は、なんだか惜しい。市川崑監督ってアクションが静かなんだよなー。緊張感はあるけどワクワクはしない。
 
 
また、定石をいろいろぶちこわしてるので、画面の中で誰が誰と会ってなにを話をしてるのかビギナーが漫然としてると、ちょっと置いて行かれる。登場人物の重要性も伝わらない。このアレンジの妙を楽しめるほど、現代人の頭には「忠臣蔵」がベースとして、無いのだ。だからカケダシのあたしにとっては最初星ふたつの映画だった。
 
だが、あるていど「忠臣蔵」のベースが頭に入ってからあらためて観てみると「そうきたか」と愉快に観られる。
高倉健はこの映画を気に入ってるようで、当時のNHKのモリシゲとのトーク番組で「久々にあのシャシンはおもしろかったですねー」と感想を言っている。モリシゲ(千坂兵部役でちょっと出てる)のリアクションは薄かったが、それが不同意によるものか体調によるものかは不明。ことによると観てねえんじゃねえかとも思う。
 
定石をいちいちぶちこわしてるので、画面の中で誰が誰と会って話をしてるのかビギナーにはわかりにくい。はじめ星ふたつだったが、あるていど「忠臣蔵」のベースが頭に入ってから観ると「そうきたか」と愉快に観られる。

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