差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

携帯忠臣蔵〜世にも奇妙な物語 映画の特別編〜

40 バイト追加, 2010年12月6日 (月) 01:52
編集の要約なし
チョンマゲの世界に携帯電話、という絵柄が思い浮かんだ時点で「なんとなく面白そう〜」と満足して思考停止してしまったのではあるまいか。この作品を助けてるのは中井貴一の孤軍奮闘。そして、絵作りもきれいだし、音楽や編集の仕方など、周囲はコレをおもしろくしようと努力されてるし、うまくいってる。だからWEB上のレビューでこの映画を「面白い」と言ってるコメントを見ると、まさにだいたいこの「着想」と「雰囲気」と中井貴一だけが評価されている。チョンマゲの世界に携帯電話、という絵柄が思い浮かんだ時点で「なんとなく面白そう〜」と満足して思考停止してしまったのではあるまいか。 この作品を助けてるのは中井貴一の孤軍奮闘。そして、絵作りもきれいだし、音楽や編集の仕方など、周囲はコレをおもしろくしようと努力されてるし、うまくいってる。だからWEB上のレビューでこの映画を「面白い」と言ってるコメントを見ると、まさにだいたいこの「着想」と「雰囲気」と中井貴一だけが評価されている。
しかしお話のほうが設定、ギャグ、ストーリーに、まったく特筆すべき点がない。
どっかのサイトにこんな記録を見つけた。
「ナニワ金融道」で忙しい脚本家・君塚良一氏はこの仕事をいったんは断ったのに、プロデューサー氏が「ジェームス三木さんも、一流の脚本家はみんな忠臣蔵を一度は書いてるんですよ」と説得したという。「ナニワ金融道」で忙しい脚本家・君塚良一氏はこの仕事をいったんは断ったのに、プロデューサー氏が「ジェームス三木さんも、一流の脚本家はみんな忠臣蔵を一度は書いてるんですよ」と口説き倒したという。
…つまりはそんないきさつで売れっ子脚本家に無理に押し付けたおかげで、まことにお気の毒にしあがったわけだ。
== 原作について ==
「携帯忠臣蔵」を見て、「原作:清水義範 識者の意見」というクレジットに興味を持ち、早速光文社文庫「昭和御前試合」という短編集を手に入れて読んでみた。「携帯忠臣蔵」を見て、「原作:清水義範 識者の意見」というクレジットに興味を持ち、早速それが収録されている光文社文庫「昭和御前試合」という短編集を手に入れて読んでみた。 7ページくらいの、ホントに短編だが、とにかく、ふつうに'''面白い'''。
7ページくらいの、ホントに短編だが、とにかく、ふつうに'''面白い'''。ぶっちゃけ内容は映画とずいぶん違う。原作ぶっちゃけ内容は映画とずいぶん違う。原作(原案?)がどう面白かったか話し始めると、また「携帯忠臣蔵」のどこがまずかったかのハナシが長くなりそうなのではしょるが、先に書いた「一方的に未来人が何度も同じ事を聴くためだけに電話かけてくるんなら、多機能が自慢の「携帯電話」である必要がまったくない」という部分とか内蔵助に交信してくる必然性は原作では見事にクリアされてる。簡単に言うと「携帯電話」ではなく「時間話」という、テレパシーに近い手段で未来人は交信してくる。その目的も映画よりはるかにばかばかしくて面白い。ラストもセンスがある。
この短編が喜劇として成立してるのは、内蔵助が内蔵助然としているからだ。まじめに討ち入り決行しようとしてる人に、チョイチョイ未来から邪魔が入るからアンバランスで面白い(いわゆる緩急(かんきゅう)という、お笑いの基本であります)。

案内メニュー