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花よりもなほ

122 バイト除去, 2011年2月20日 (日) 17:47
編集の要約なし
出演人の豪華さぶりは忠臣蔵っぽいが、話自体は岡田くん演じる貧乏サムライの話。出演陣の豪華さぶりは忠臣蔵っぽいが、話自体は岡田くん演じる貧乏サムライの話。
彼の住む貧乏長屋に浪士も混ざっているという具合。
岡田くんが父親の仇を捜しに江戸に出てきてからの生活と、浪士の討ち入り計画が'''ぼんやり'''からんでるのだが、なぜかそのことが独特の緊張感も生んでて、おもしろい。なんていうんだろう、最低の貧乏長屋の生活に人殺しを計画してる人が居るのは奇異なんだけど、でも当時の死生観はああだし、みたいな。なんていうんだろう。良いんですよとにかくね。
とにかくわざわざこのストーリーに忠臣蔵をからめたのが実に面白いと思った。岡田くんが父親の仇を捜しに江戸に出てきてからの生活と、浪士の討ち入り計画が'''ぼんやり'''からんでるのだが、なぜかそのことが独特の緊張感も生んでて、おもしろい。なんていうんだろう、そこに暮らす貧乏長屋の人々の生活に人殺しを計画してるおとなりさんが居るという奇異さがまずオカシイんですが、そこを無理にふくらませようとせず、映画全体はひじょうに空気のように過ぎていく毎日に、見てるこっちもひきこまれ、長屋の人と一緒にぼんやり時間を過ごしちゃう。
ひじょうに空気のように毎日が過ぎていくのだが、見てるこっちも長屋の人と一緒にぼんやり時間を過ごしちゃう。岡田君個人のストーリーにわざわざ、あえて忠臣蔵をからめたセンスが実に面白いと思った。
ショックなくらいかっこわるい浪士と、かっこいい浪士とが表裏一体で、なんだろう。うまく言えないなあ。
とにかく作品自体が出来が良く、山田洋次の「運がよけりゃ」とか前進座の「人情紙風船」とか黒澤の「どん底」も目の前をかすめるんだけど、敵前逃亡した[[寺坂吉右衛門|寺坂]]が生き残って赤穂浪士をたたえるようすが、ユダがイエスの偉業を辻説法するウィレム・デフォーの「最後の誘惑」とかぶったりもした。

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