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お艶

498 バイト追加, 2012年7月16日 (月) 20:02
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彼女のこうした行動を、ひそかに浪士にエールを送る江戸っ子の父親(又は兄、伯父)がどういうふうに見て見ぬ振りをするかの脚本の工夫が、作家の腕の見せ所。
 
絵図面のおかげで見事に本懐を遂げた四十七士の引き揚げのパレードで、涙ながらに岡野に再開する父娘は、後ろ姿を見送ったあと、これまでのエピソードをほかに話すことも出来ず、ともかくその夜は弟子や知己を集めて夜通し祝宴をあげました。
 
「おつや=お通夜」というコトバはここから始まったそうでございます。(あてにならねえや)
[[元禄繚乱]]では演じた中山エミリが見取り図を渡したあと岡野が逢ってくれないからって、ヘコんで首をくくるが非常に後味が悪い。これは定石通り、討ち入り後のパレードをちまたの群衆に混ざって泣きながら目撃するのがよろしかろうと思います。
原作にあたる、講談や浪曲ではお艶はたいがい吉良家用人に奉公してる武家(用人の直接の身内だったりもする)の娘で、商人に化けている岡野は「自分の父親が京都の番匠(大工)で、烏丸御所の普請にあたり吉良邸の絵図面を参考にしたい。おやじが出世して苗字帯刀が許されればあなたと結婚できる身分になる。」などともちかける。原作にあたる、講談や浪曲ではお艶はたいがい吉良家用人(粕谷平馬や[[左右田孫兵衛]]、[[鳥居理右衛門]]など)に奉公してる武家(用人の直接の身内だったりもする)の娘で、商人に化けている岡野は「自分の父親が京都の番匠(大工)で、烏丸御所の普請にあたり吉良邸の絵図面を参考にしたい。おやじが出世して苗字帯刀が許されればあなたと結婚できる身分になる。」などともちかける。
このパターンだと討ち入りのときにお艶は騒動に巻き込まれて岡野にわざと打たれたりして死んでしまう。「来世で一緒になりましょう」。
講談でも吉良邸勤務の[[左右田孫兵衛]]に奉公している。おやじは山田五次右衛門といって元・お六尺(雑役人)で大工ではない。なので屋敷の絵図面は盗むのではなくお艶の目撃証言をもとに岡野が制作する。めずらしいパターンではおやじは山田五次右衛門といって元・お六尺(雑役人)で大工ではない。なので屋敷の絵図面は盗むのではなくお艶の目撃証言をもとに岡野が制作する。
ぎこちない岡野の「二階で、見せたいモノがあります」という色仕掛けに「そうですか!お先に!」と階段を駆け上がる積極性を見せる。

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