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薄桜記
,編集の要約なし
== NHK BS時代劇 薄桜記 ==
このヒトはどこに向かってるのかなと。
むかし[[早野勘平]]を[[新春ワイド時代劇 忠臣蔵−決断の時|経験してる]]高橋和也の堀部安兵衛はコレまで表現されてきた安兵衛像の中でも相当滑稽な部類に入るくらい軽妙でまっすぐなキャラだが、これもすごくイイ感じに作ってて、典膳とのコントラストをわかりやすくしている。
ちなみに、高橋氏は安兵衛の故郷・新発田のおまつりに参加して、なかなかちゃんとしてる方であるが、高橋氏もこの安兵衛役は楽しかったのではないかな。
脚本のジャームス三木のおかげなのか、内容はすこぶる良かった。
セリフの中には新鮮に「かもねえ」「だよなあ」「それほんと?」と、とにかく見てて楽しかった。
主役の典膳が吉良側なので吉良家の場面が多く、上野介もだいぶスマートな粋人にえがかれてるので、義士ファンとしてはいささか分が悪く感じるときがあったが、ジェームス三木はそこで一方に比重が行かないように、双方のキャラをバランスよく魅力たっぷりに整えている。
近年の視聴者は頭が良いので、対立する「言い分」の両方に納得してもらうように構成するのは骨が折れると思う。
決め手はキャラの持つ「哲学」や「価値観」。
最終回はコレをキレイにまとめて幕は下りる。
こういうていねいなドラマは、お茶の間はすごく歓迎でございます。
評判が良かったようで、すぐ地上波の放送が決まった。
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