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元禄忠臣蔵

327 バイト追加, 2013年5月21日 (火) 07:17
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{{Cinema|制作=松竹|公開=2006|内蔵助=松本幸四郎ほか|星=2|頃=}}
もとは昭和に作られたものですが、あたしが見たのは歌舞伎チャンネルや国立劇場の開場40周年の公演のBS放送。歌舞伎で忠臣蔵と言えば「[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]」だが、こっちは史実を元にした真山青果(まやま せいか)原作の'''新歌舞伎'''で、長唄やら義太夫(BGM)がありません。
40周年の時は内蔵助役には松本幸四郎、坂田藤十郎、中村吉右衛門のトリプルキャスト。
もとは昭和に作られたものですが、あたしが見たのは歌舞伎チャンネルや国立劇場の開場40周年の公演のBS放送。
歌舞伎で忠臣蔵と言えば「[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]」だが、こっちは史実を元にした'''新歌舞伎'''で、長唄やら義太夫(BGM)がありません。40周年の時は内蔵助役には松本幸四郎(9th)、坂田藤十郎(4th)、中村吉右衛門(2nd)のトリプルキャスト。
さて、はじめて見た時、最後の「最後の一日(討ち入り後、四家お預けになったあとの内蔵助の最後の日を描いている。)」が全体を通してみるとエピローグにしてはいやにたっぷりしており、冒頭の内蔵助の登場シーンがいやにもったいぶられてると思ったが、実はこの「元禄忠臣蔵」というのはこの「大石最後の一日」が'''一番はじめに書かれた'''そうなんですね。で7年がかりでほかのを書き上げたと言う。
これがシリーズの最初なんだと思ってあらためて「最後の一日」を「単品」として見ると、やっぱチカラ入ってますし、今まで芝居で仮名手本が主流だった時代に、新歌舞伎なんつってこの「最後の一日」が上演された昭和初期の観客の気持ちを探るとおもしろく、当時としてはやっぱ斬新だったんだったろうなと思った。どのセリフも興味深く聞けるし。ていうか、コレ1本でよくね?と思ったりもします。これがシリーズの最初なんだと思ってあらためて「最後の一日」を「単品」として見ると、やっぱチカラ入ってますし、今まで芝居で仮名手本が主流だった時代に、新歌舞伎なんつってこの「最後の一日」が上演された昭和初期の観客の気持ちを探るとおもしろく、当時としてはやっぱ斬新だったんだったろうなと思った。どのセリフも興味深く聞けるし。ていうか、コレ1本でよくね?と思ったりもします。
おはなしは「全員切腹」という壮絶な末路の直前に、繊細なラブストーリーを持ってきてるのだが、そういうセンスが素晴らしい。ここは泣きます。
きっと「最後の一日」があんまり良かったんでプロデューサーから「ほかも全部書いて」って真山青果は言われたんでしょうなあ。通しでやるなら、時系列じゃなくて、書かれた順っていうのもいいかもです。きっと「最後の一日」があんまり良かったんでプロデューサーから「ほかも全部書いて」って真山先生は言われたんでしょうなあ。通しでやるなら、時系列じゃなくて、書かれた順っていうのもいいかもです。 
各エピソードには派手さが無く、淡々としており、'''エンタメ度は相当低い'''です。絢爛さを楽しむ芝居ではなく、かなり好き嫌いは別れるはず。
各エピソードには派手さが無く、淡々としており、芝居としての'''エンタ度は相当低い'''です。絢爛さを楽しむ芝居じゃないとはいえ、かなり好き嫌いは別れるはず。途方もない長台詞も特徴。しかし、中村吉右衛門によるとどこか刈り込もうとするととたんにバランスが悪くなるそうで真山先生の仕事の不思議を語っている。
いまオハナシした「最後の一日」にしてもとはいえ、いまオハナシした「最後の一日」にしても[[礒貝十郎左衛門]]のフィアンセ・おみのが細川邸に潜入するいきさつを全部彼女の「長台詞」で観客に理解させようとすることと、それが女形(つまり男性)の金切り声の絶叫で延々とやられることが、こっちの体調いかんで相当キツイことになる。のフィアンセ・おみのが細川邸に潜入するいきさつを全部彼女の「長台詞」で観客に理解させようとすることと、それが女形(つまり男性)の金切り声の絶叫で延々とやられることが、こっちの体調いかんで相当キツイことになる。
歌舞伎&仁左衛門ファンの友人[http://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤理佐 伊藤理佐]氏が、09年の「歌舞伎座サヨナラ公演」夜の部「南部坂」「仙石屋敷」「最後の一日」の3本立てに出かけて、こうこぼしておりました>「派手なシーンがないのと 幕が何回も降りてセット替えが多いのと三幕目で大石内蔵助が仁左衛門から幸四郎になったのと(笑)で、ちょっと、もう、おなかがいっぱいです。。」…そして昼の部(コレも別の3本立て)に行く予定をキャンセルしたとか。
余談)2011年9月現在のWikipedia「真山青果」の項目には「1919年新派の座付作家として復活。『元禄太平記』は新歌舞伎の名作といわれる。」と、NHK大河ドラマとタイトルを間違えてる部分がありまする。(まちがってますよね?)余談)2011年9月現在のWikipedia「真山青果」の項目には「1919年新派の座付作家として復活。『元禄太平記』は新歌舞伎の名作といわれる。」と、NHK大河ドラマとタイトルを間違えてる部分がありまする。(まちがってますよね?)(<2013年5月に覗いたら修正されてた。)
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|2006]]

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