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元禄快挙 大忠臣蔵

2,380 バイト追加, 2015年10月19日 (月) 23:58
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{{Cinema|制作=横田商会|公開=1930|内蔵助=大河内伝次郎|星=2|頃=}}

京都、二条の[http://toyfilm-museum.jp/ おもちゃ映画ミュージアムさん]におもちゃ映画(玩具映写機の販売のために劇場用映画の一部を切り売りしたもの)用のフィルムが残っており、あっちこっちからフィルムの断片を集めてなんとか5分位(2015年10月現在)になった本作が見られた。


高家筆頭の[[吉良上野介]]が品無く「播州赤穂の田吾作大名」などとめずらしい悪態をついている。

祇園遊興のシーンは手持ちカメラが妙なリアルを生んでいる。

討ち入りシーンに迫力があり、浪士と吉良用人が大勢いっぺんに入り乱れて見応えがある。

危機一髪の[[堀部弥兵衛|お義父さん]]を助けたのに怒られる[[堀部安兵衛|安兵衛]]のシークエンスはこの時代ですでにある。(ほかにもあったけか要確認)


[[大石内蔵助]]の大河内伝次郎が30歳と若いせいか、メイクが大胆で、クマというか酔ったツラというかゾンビというか、じゃっかん不気味w。

数年前に牧野省三から「判官やってくれ」と言われたのにテキトーに反故にされた若い片岡千恵蔵が念願の[[浅野内匠頭]]をゲットし、はりきちゃってるかんじですごい形相で吉良を切りつけている。


5分じゃなんとも言えないが、それなりに重厚な印象を持った。

公開当時は数年前の大佛次郎の「赤穂浪士」の登場のせいか、真正面から描いた本作はその代わり映えしないところを冷評されたそうであります。


忠臣蔵のサイレント映画、最後の作品。初のトーキー忠臣蔵まで1年空き、その間には6本ほどスピン・オフが作られている。

その内の1本「赤穂浪士・快挙一番槍」は市川右太衛門主演の[[横川勘平]]のハナシで、「横川!貴様の命はもらったぞ!」と脅かされる横川が「犬になったか池渕東馬(<だれ?)!横川勘平首途の血祭りだ!」と勇ましくやりを構えて応戦する姿がやはりおもちゃ映画ミュージアムさんで53秒見られる。