「元禄忠臣蔵の女たち」の版間の差分

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演劇集団「和塾」公演。
  
  
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・・・といった4本立てのエピソードが、オムニバス形式で綴られる約1時間45分。
 
・・・といった4本立てのエピソードが、オムニバス形式で綴られる約1時間45分。
  
だから、タイトルからは「[[東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜|女たちの忠臣蔵]]」を思わせますが、実際にはどちらかというと「[[女と男の忠臣蔵]]」といった趣きの作品でした。
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タイトルからは「[[東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜|女たちの忠臣蔵]]」的なニュアンスを思わせますが、「[[女と男の忠臣蔵]]」といったほうが似合うおもむきのお芝居。
  
さらに言うと、新歌舞伎「[[元禄忠臣蔵]]」とも無関係で、要は”赤穂事件いじり”の作品です。
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また、新歌舞伎「[[元禄忠臣蔵]]」とは無関係で、要は”赤穂事件いじり”の作品(つまり忠臣蔵ではない系)。
  
  
各話の合間合間に登場する狂言回しの[[妙海尼|妙海]]が出ずっぱりで、メタ的にMCやってるんですが、演じてらっしゃるのはこの和塾主催の和田幾子さん(82歳でいらっしゃいます)。
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各話の合間合間に登場する狂言回しの[[妙海尼|妙海]]が、メタ的にMCやってらっしゃるのだが、演じるは、この和塾主催の和田幾子さん(82歳でいらっしゃる。前進座でいらっしゃったよしみでこのタイトルなのかも)。
  
彼女が、手元のカンペ(経本の体裁を取っている)を見ながら、つっかえつっかえ台詞をおっしゃっている。
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彼女が、手元のカンペ(経本の体裁を取っている)を見ながら、つっかえつっかえ台詞を進める。
  
 
それをあらかじめ許容する空間にお邪魔しているのだと理解するのに、少し時間がかかった。
 
それをあらかじめ許容する空間にお邪魔しているのだと理解するのに、少し時間がかかった。
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で、この妙海はみんなよりも年上だし、どういう設定なんだろう?と思ってたら、最後の最後に堀部弥兵衛に「おちちうえ!」みたいなことを言うんでびっくり!
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で、この妙海はみんなよりも年上だし、堀部親子のエピソードは別にあるし、どういう設定なんだろう?と思ってたら、最後の最後に堀部弥兵衛に「おちちうえ!」みたいなことを言うんでびっくり!
  
 
20〜30代の役だったのである!(ちなみに[[ホリ|サチと腹違いのお順]]…という設定)
 
20〜30代の役だったのである!(ちなみに[[ホリ|サチと腹違いのお順]]…という設定)
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台本そのものは、とても丁寧で、優しく、真面目でした。まるで、真面目な小学校の先生のよう。
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台本そのものは、とても丁寧で、優しく、真面目。
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オムニバスなんで全体としての盛り上がりがあるわけでもなく、さながら、4時限目までの授業に出席したかんじ。
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まじめなので、冗談があんまり機能せず、「ここは笑いどころですよー」という場面で、客席がシン…となる空気も、観客のみなさんは受け入れてらっしゃる。
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つまり、緩衝材として機能するはずの笑いのシーンが、理屈として組み込まれていて呼吸になっていない。"笑わせようという誠実さ"だけが前に出ている(学校の先生がスベってるみたいな感じ)。
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ギャグ(みたいなもの)がスベっているだけでなく、いつもならおもしろ親父が定番の[[堀部弥兵衛]]も、ただの老武士で演出されてたのも、いかにももったいなく、全体を平坦にしちゃったなと思いました。
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オムニバスなんで全体としての盛り上がりがあるわけでもなく、さながら、4時限の授業に出席したかんじ。
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ことほど左様に、役者(あるいは脚本や演出)の"年齢的なこと"と"まじめなこと"が、随所で微妙なムードを醸しているのだが、最初に言ったとおり、この空間では「みんな現役でがんばっている」ことを応援することこそが建前なのだろうと踏んだ。
  
まじめなので冗談がひとつも面白くなく、「ここは笑いどころですよー」という場面で、客席がシン…となる空気も、観客のみなさんは受け入れてらっしゃる。
 
  
  
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「浅野の“遺恨これあり”とは、いったい何だったのでしょう。これからも、色とりどりの忠臣蔵が映し出されていくことでしょう」
 
「浅野の“遺恨これあり”とは、いったい何だったのでしょう。これからも、色とりどりの忠臣蔵が映し出されていくことでしょう」
  
…と、どこか社会派然としたまとめで幕を閉じます。(※台詞は、もりいのテキトーな再現です)
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…と、どこか社会派然としたまとめで幕を閉じます。(※台詞は、もりいの不完全な再現です)

2026年1月3日 (土) 22:02時点における最新版

作品概要
制作会社 和塾
公開年度 2025年
内蔵助役 ---
評価 2ツ星


公開当時のチラシ

演劇集団「和塾」公演。


吉良上野介にぞっこんの富子の苦悩」「小野寺十内のおしどりぶり」「可留の妾宅」「堀部家の人びと」(※各タイトルは、もりいが勝手につけてます)

・・・といった4本立てのエピソードが、オムニバス形式で綴られる約1時間45分。

タイトルからは「女たちの忠臣蔵」的なニュアンスを思わせますが、「女と男の忠臣蔵」といったほうが似合うおもむきのお芝居。

また、新歌舞伎「元禄忠臣蔵」とは無関係で、要は”赤穂事件いじり”の作品(つまり忠臣蔵ではない系)。


各話の合間合間に登場する狂言回しの妙海が、メタ的にMCやってらっしゃるのだが、演じるは、この和塾主催の和田幾子さん(82歳でいらっしゃる。前進座でいらっしゃったよしみでこのタイトルなのかも)。

彼女が、手元のカンペ(経本の体裁を取っている)を見ながら、つっかえつっかえ台詞を進める。

それをあらかじめ許容する空間にお邪魔しているのだと理解するのに、少し時間がかかった。

一般を相手にしている商業演劇ではなく、ファンミに近い空間なのである。


で、この妙海はみんなよりも年上だし、堀部親子のエピソードは別にあるし、どういう設定なんだろう?と思ってたら、最後の最後に堀部弥兵衛に「おちちうえ!」みたいなことを言うんでびっくり!

20〜30代の役だったのである!(ちなみにサチと腹違いのお順…という設定)

70歳オーバーのお軽のつわりもあり、様式として見る前提はもちろんかまわないのだが、こと妙海については、年齢の問題というより、役の設定が最後まで共有されなかった点で、正解を出すのが遅すぎたのではないかと感じた😅。


台本そのものは、とても丁寧で、優しく、真面目。

オムニバスなんで全体としての盛り上がりがあるわけでもなく、さながら、4時限目までの授業に出席したかんじ。


まじめなので、冗談があんまり機能せず、「ここは笑いどころですよー」という場面で、客席がシン…となる空気も、観客のみなさんは受け入れてらっしゃる。

つまり、緩衝材として機能するはずの笑いのシーンが、理屈として組み込まれていて呼吸になっていない。"笑わせようという誠実さ"だけが前に出ている(学校の先生がスベってるみたいな感じ)。

ギャグ(みたいなもの)がスベっているだけでなく、いつもならおもしろ親父が定番の堀部弥兵衛も、ただの老武士で演出されてたのも、いかにももったいなく、全体を平坦にしちゃったなと思いました。


ことほど左様に、役者(あるいは脚本や演出)の"年齢的なこと"と"まじめなこと"が、随所で微妙なムードを醸しているのだが、最初に言ったとおり、この空間では「みんな現役でがんばっている」ことを応援することこそが建前なのだろうと踏んだ。


男女の仲睦まじい人間模様を、いくつも丹念に描いた末に

「浅野の“遺恨これあり”とは、いったい何だったのでしょう。これからも、色とりどりの忠臣蔵が映し出されていくことでしょう」

…と、どこか社会派然としたまとめで幕を閉じます。(※台詞は、もりいの不完全な再現です)