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赤穂浪士
,編集の要約なし
「映画で忠臣蔵」と言ったときはこの作品のビジュアルが思い浮かぶ。そんな'''決定版'''っぽさがある。
劇中のキャラも内蔵助のライバル千坂兵部や、職人のお兄ちゃんのエピソードをふくらませたことで、元来のストーリーにはじゃっかんアレンジが加わっているものの「忠臣蔵」のいいところを保ちつつ、生き生きしてる。で、おそらく肝心の堀田隼人って原作(読んでないので知らないんですが)と違うんじゃないかと思いますが、[[赤穂浪士 天の巻・地の巻|前作]]よりこっちのほうが好きです。
タイトルに反して浪士そのものは[[片岡源五右衛門|ゲンゴ]]と[[堀部安兵衛|安兵衛]]のみしかスポットライトが当たっていない(あえて言うなら、あとは[[大石主税|主税]])。。それでもじゅうぶん楽しめる。
あたしの役者絵も気づいてみたらこの作品からの抜粋がかなり多いことがあとから判明。
とにかく、近年の忠臣蔵ではあまり物語作りの上で重要視されない(現代人に伝わりにくい)主君と家臣たち(義士たち)の関係性がよく描かれており、彼らのいじらしさやかいがいしさが、ラストの「討ち入り」に、いい振り幅で反映されている。そもそも本作の登場人物は喜怒哀楽がはっきりし、良く喋り、'''どのキャラも「人間っぽい」'''演出がなされている。演出がなされている。なので映像は絢爛だが歌舞伎よりも浪花節に籍の近いぬくもりを感じる。
良く喋る一方で一つも台詞のない「ため」=要所要所の「腹芸」も見事!特に田村邸は涙が止まらなかった。