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「超忠臣蔵」を10倍楽しく見る方法

8,691 バイト追加, 2012年3月13日 (火) 23:58
編集の要約なし
予告のあとまで登場する顔の四角い侍はアニメスタッフの間では「ジブリざむらい」と呼んでおります。
 
 
 
 
== 第4話 '''「[[里げしき]]」'''(3分30秒<本編) ==
[[画像:Hasimoto.jpg|thumb|[[橋本平左衛門]]]][[画像:Ukihasi.jpg|thumb|[[浮橋太夫]]]][[画像:Kiken-anime.jpg|thumb|[[村上喜剣]]]][[画像:Bannai.jpg|thumb|[[鷺坂伴内]]]][[画像:Henai.jpg|thumb|[[前野平内]]]][[画像:Kanpe.jpg|thumb|[[早野勘平]]]][[画像:Sada anime.jpg|thumb|[[斧定九郎]]]]
 
 
出演:[[大石内蔵助]]。[[村上喜剣]]。[[浮橋太夫]]。[[不破数右衛門]]。[[鷺坂伴内]]。[[前野平内]]。[[寺坂吉右衛門]]。[[大野九郎兵衛]]。[[原惣右衛門]]。[[神崎与五郎]]。
 
 
今回はスポンサー様についていただきました。
 
東京・新橋に大正時代から店を構える、ご存じ!切腹最中(義士ようかんもよろしくね!)の'''[http://www.shinshodoh.co.jp/ 新正堂]さんの提供'''でお送りいたします。
 
番組の最後にCMが入っております。
 
 
さて
 
忠臣蔵では、お城の受け渡しのあと、[[大石内蔵助]]一家は京都の山科(やましな)に転宅し、内蔵助自身は突如、島原(or祇園あたり)で'''遊びほうけ始めます'''。
 
そのおなじみのエピソードです。
 
仮名手本忠臣蔵では七段目にあたり、映画やドラマでも必ずと言ってイイほど、この遊興シークエンスは扱われます。
 
「里げしき」の「里」とは「いろざと」とも言われる「遊里(ゆうり)」を指し、遊郭のあるエリアのことを言います。
 
「里げしき」というワード自体は大石内蔵助の作ったと言われるうたのタイトルでもあり、芥川龍之介「或日の大石内蔵助」にも出て参ります。
 
かっこいいので、今回のタイトルにいたしました。
 
 
舞台となる遊郭は「一力茶屋(いちりきぢゃや)」。
 
店先のデザインは人形浄瑠璃や歌舞伎の舞台美術のエッセンスを踏まえた上で、ベタな遊郭のイメージを加えております。
 
時代劇などでおなじみとも言える?、遊郭=赤のイメージが、元禄時代は定着してない感があるんですが、遊女のヘアスタイルやファッションと共にかなり悩んだところでございますが、わかりやすさを優先しました。
 
遊女に関しては当時のファッションの先端を言ってる人達なので、ぶっちゃけ、どんな格好でもアリかなと、ご覧のようにしております。
 
[[浮橋太夫]]の声をしていただいてるのはイラストレーターの'''栗生ゑゐこ'''さん。
 
妊娠9ヶ月の体でふざけてもらいました。
 
ジャンケンに勝って言う「勝ったのはみんなのおかげ」という台詞はAKB48の第2回ジャンケン選抜の時に、小嶋陽菜がバラエティ番組のアドバイスで勝ったときに「言え」と言われていたもの。
 
 
宴会に付き合わされてるのは[[原惣右衛門]]と[[神崎与五郎]]。歌舞伎やドラマで、だいたいここらへんでいつも便利に使われてるキャラです。
 
 
内蔵助が天井にラクガキをしたエピソードも有名なので取り入れましたが、'''おしゃれに一二点や句読点も入れてみました'''。
 
 
[[橋本平左衛門]]は、遊女と心中して脱盟してしまうかわいそうなキャラです。実際はジャンケンに負けて討ち入り選抜から漏れたわけではありません。
 
彼が嘆く「太夫はなにをお考えか!」的なセリフは忠臣蔵のどっかに必ず出てくる鉄板です。
 
 
遊郭まで出かけて内蔵助に討ち入りを急かす[[村上喜剣]]は講談や浪曲のキャラクターです。
 
今回の三味線と喜剣の声は、「忠臣蔵~村上喜剣~」も十八番の浪曲師・うなるカリスマの'''[[国本武春]]'''先生にお願いしました。桃中軒 雲右衛門の流れを汲む武春先生は忠臣蔵がお家芸。実はもりいとは長いお付き合いなのでございます。
 
 
オリジナルストーリーのほうの喜剣は、内蔵助に仇討ちの気持ちが無いと知るや、罵詈雑言を浴びせ、暴力を振るったり、ツバを掛けたりと無礼の限りを尽くしますが、ここではハダカにされて追い出されます。
 
 
彼と言い合いになってる部屋に用意されている料理は歌舞伎や講談で内蔵助の本心を試すために食べさせられるタコと、講談で出てくるタイ=内蔵助がの目玉を食べる奇行を見せて周囲に「あの人はオカシイ」と思わせる、そのタイをあしらいました。
 
 
喜剣がハダカにされる野球拳の時に一瞬屋外になって、前作で登場した[[寺坂吉右衛門]]が踊ってますが、そもそも寺坂は仮名手本忠臣蔵で義盟に加えてほしくて一力茶屋にやってくるキーパーソンなので、彼はどちらかと言うと前作よりもこっちの出番のほうがふさわしいのです。
 
彼のうしろで縁の下でちぎれた手紙と一緒にマヌケにねそべっているのは、元藩士でありながら吉良側に寝返った[[大野九郎兵衛]]です。
 
このあと、仮名手本では大野は寺坂にトドメをさされます。
 
ちなみに、この屋外シーンは目隠し鬼のときも使われてますが、左にパンすると村上の背後にチラッとハシゴがかかってるのが見えます。
 
言うまでもなく、おかるが二階から降りてくる用のもので、おかるはアニメには登場しませんが、あしらっておきました。(ほとんど見えませんなw)
 
 
隣室で聞き耳を立てているのは、[[吉良上野介|吉良]]の放ったスパイ[[鷺坂伴内]]と、[[千坂兵部]]の放ったスパイの[[前野平内]]です。
 
鷺坂伴内は人形浄瑠璃でも歌舞伎でも無理くりふざける演出をされます。特に歌舞伎でのメイクはキモチが悪く、存在も浮いていて、道化的な扱いがかえって不気味で、モーリス・ベジャールはそこを気に入ったと見えて[[ザ・カブキ|バレエ]]ではオリジナルよりも象徴的な演出をしています。
 
前野は、[[猿島右門]]でもよかったんですが、先にスパイに出かけた人を採用しました。
 
 
ラストのふとんの柄はももクロを意識しており、ジャンケンではAKBのジャンケン選抜のテーブルをイメージしているなど、「女子力」を象徴する今回、制作当時に飛ぶ鳥を落とす勢いの2大アイドルの要素をモチーフとして取り入れましたが、彼女たちの時代が次世代に移ってネタが誰にもわからなくても、廃れないようなかんじでしのばせました。
 
 
さて
 
 
'''今回は2部構成'''のオモムキがありまして
 
予告編は、仮名手本忠臣蔵の五段目、山崎街道をあしらっております。
 
M16をぶっ放してるのは、初回の予告編以来の登場の[[早野勘平]]。
 
本来は「二つ玉」とも呼ばれるシーンなので、勘平のライフルは素直に2発しか撃たないほうがよかったかもなのですが、ここは盛り上がっていきたいので、'''欲張りました'''。
 
個人的に大好きなキャラクター、[[斧定九郎|定九郎]]にはゾンビになってもらいました。カネに心が残って死にきれぬと見えます。
 
ラジオが垂れてる能書きはゾンビに対する必勝法です。「クビをはずすか、脳を破壊しろ」と言っています。
 
 
いのししちゃんにも印象的な登場をしてもらってます(^∇^)。モリシゲ風の声色をお楽しみ下さい。いろんなかんじで、某名作アニメのオマージュです。
 
 
エンドタイトルにかかっている「ぼぼ三昧」はこわかっこいいロッカーの'''柴山俊之'''氏によるもので、歌詞は内蔵助が遊びほうけた島原を歌っており、ゾンビにはロックサウンドがピッタリだし、ともかく大大好きなので、頼み込んで使わせていただいております。
 
ただ、熊本民謡「おてもやん」の曲で、福岡出身の柴山氏が「島原」というと、長崎の島原半島のほう??
 
村上喜剣が九州・薩摩の武士なので、そのゆかりもあって、このオーバーラップは逆に偶然のコラボ。

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