「お好み安兵衛 花婿の巻」の版間の差分

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10年ほどむかし、大阪芸大のホームページに行くと、こうしたパテベビー系の映画が自由に閲覧できた。
 
10年ほどむかし、大阪芸大のホームページに行くと、こうしたパテベビー系の映画が自由に閲覧できた。
  
ことによると、京都のおもちゃ映画ミュージアムさんの館長さんが大阪芸大の専任講師・太田米男先生だから、ミュージアムが出来る前だったから、先生のコレクションをサービスで公開してくれていたのかもです。
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ことによると、京都のおもちゃ映画ミュージアムの館長さんが大阪芸大の専任講師・太田米男先生だから、ミュージアムが出来る前だったから、先生のコレクションをサービスで公開してくれていたのかもです。

2022年2月14日 (月) 23:30時点における版

作品概要
制作会社 阪妻プロ
公開年度 1932年
内蔵助役 ---
評価 2ツ星


サイレント。1分50秒しか無い。

現場に着いて、おじさんの死体と対面。「安兵衛、一生の不覚で御座りました」と、悔やんで「おのれ奸悪、村上一党」と、ワラワラ出てきた連中を片っ端から薙ぎ倒す。

その間、ギャラリーの群れが、繭玉飾りをかぶったいろんなデザインのでっかい灯籠(なんか字が書いてあるが、「一天四海皆帰妙法」と読めるのや、サイコロのデザインもある。)の付いた竿を何本もズラッと並べて、上下にユサユサしながら「千両!」「大統領!」と、ワッショイワッショイ応援している。どっから持ってきたんだか、さながら、お祭り。(でも、ギャラリーがアップになると、みんなは手に柄杓や、ずくてつや薪雑把を振り回している。)

最後、中津川友範が刀を抜きかけたところをやっつけて終わり。

コメディなんだろうな、これは。


高田馬場の決闘シーンが2分弱しか無いので、評価で星2つも3つもないんですが、それでも大変興味深いことが。

あれだけ評判の、後年の「決闘高田の馬場」('37)の殺陣が、阪妻とマキノ雅弘監督が、ジャズをかけながら考案したうんぬん…というハナシ。もうすでにこの映画で原型ができていた。ガニ股のまま、ちゃっちゃと移動しながら闘う阪妻。


10年ほどむかし、大阪芸大のホームページに行くと、こうしたパテベビー系の映画が自由に閲覧できた。

ことによると、京都のおもちゃ映画ミュージアムの館長さんが大阪芸大の専任講師・太田米男先生だから、ミュージアムが出来る前だったから、先生のコレクションをサービスで公開してくれていたのかもです。