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ショウ マスト ゴー オン 幕をおろすな

2,070 バイト追加, 2023年1月13日 (金) 02:22
「ラヂオの時間」について加筆
 舞台版は1994年の紀伊國屋ホールのを中継番組で見たが、喜劇暗黒時代のビミョーな時代背景(この頃の和製コメディの多くはわざとらしいばっかりでホントにおもしろくない)なのにすごく笑える。 舞台版は1994年の紀伊國屋ホールのを中継番組で見たが、喜劇暗黒時代のビミョーな時代背景(全般的に、この頃の和製コメディの多くはわざとらしいばっかりでホントにおもしろくない)なのにすごく笑える。
 このころの三谷幸喜がテレビ用の脚本に慣れてなかったのか、テレビスタッフの腕前の問題なのか、時代なのか'''すごくしろうと臭い'''(好感は持てるけど)出来なのであります。
 あと、「ここはイイ女がキャスティングされるべきだろう」というポジションでびっくりするほど'''美人が不足している適役が不足している'''。(補足:コレ執筆後、古くからの三谷ファン〜漫画家けらえいこ夫妻〜にうかがったら、このドラマは当時の東京サンシャインボーイズの劇団員で出演者が構成されており、いろいろしょうがない旨、概略ご説明いただいた。)。。(もりい個人の感想です。このドラマは当時の東京サンシャインボーイズの劇団員で出演者が構成されているようなので、これはいろいろ限界があったのかなと…)。
 江戸の一大事の手紙を受け取った内蔵助が「殿が亡くなられた!お家断絶の再興の望みも断たれた今、赤穂の塩は粗塩となって瀬戸内の海に流れて行くわいなあ」ってセリフはあまりにもめちゃくちゃで、これは逆に爆笑しました(笑)。<small>(註03)</small>
 前述のけら夫妻は、セリフにはすべてにおいて三谷幸喜の目が光ってる筈だと言っていたが、上記のセリフはあるていど役者まかせの野放しではないかと推測…するんだけど、わざとかなぁ。
 ともかく三谷幸喜が忠臣蔵を'''取り上げてくれたことがまずうれしい'''のでなんでもアリ。
 ともかく三谷幸喜が忠臣蔵を'''取り上げてくれたことがまずうれしい'''のでなんでもアリ。
註01…イラストレーターのもりいには、納品した作品が、テレビのオンエアを見たらCG屋さんが断りもなしに、絵を描き変えてた…なんてことが日常茶飯事。-------  註01…イラストレーターのもりいには、納品した作品が、テレビのオンエアを見たらCG屋さんが断りもなしに、絵を描き変えてた…なんてことが日常茶飯事。ちなみに「ラヂオの時間」はテレビのヒットドラマ「振り返れば奴がいる」で自分のシナリオを現場で変えられていくショックから作った1993年の演劇がそもそもだというから、この頃は常に「そのような」フラストレーションにさらされていたのかもしれない。   註02…三谷先生は「忠臣蔵」好きなんだろうな的なアレコレ。↓
日本史好きなことは公言していらっしゃるが、赤穂事件に関しては少し、ヒイキしてくれてる気がする、そんなアレコレがある…。
1994年の刑事ドラマ「古畑任三郎」の犯人(クイズ王)は、衣装部屋で四十七士の衣裳を、ご丁寧にあいうえお順に並び替えて整頓したことが、足がつくキーのひとつになっている。注目すべきは、その衣装を扱うお針子さんの台詞に「[[赤埴源蔵|赤埴(あかはに)源蔵]](の衣裳)ある?」というのがある。ドラマなら赤垣(あかがき)源蔵といってはばかることがないのに、わざわざ「あかはに」というセリフを書いてるところにこだわりを感じる。(ちなみに犯人のクイズの対戦相手の名前は[[堀部安兵衛|堀部靖子(ほりべやすこ)]]である)
註02…たとえば09年秋のJ2009年秋のJ-waveの番組で清水ミチコ氏に忠臣蔵の魅力を説いて聞かせていたこともあり、もともとおくわしいとお見受けしました(歴史好きでらっしゃるし)。waveの番組で清水ミチコ氏に忠臣蔵の魅力を説いて聞かせていらした。
2014年の舞台「[[吉良ですが、なにか?]]」のパンフレットで古くから東京サンシャインボーイズに携わってる阿南健治氏(「ショウ・マスト・ゴー・オン」では大石内蔵助)が、「[[吉良ですが、なにか?]]」までは三谷氏は本格的に忠臣蔵はやってないとコメントしてらっしゃるので、機会を捕まえて三谷先生ご本人にうかがったら「日大の後輩のために、ちょっと書いたことがあります」ということで、昔ネットで見かけた88年だか89年の「大忠臣蔵」って言うのが、たぶんソレらしい。
同年秋に公開してヒットした「清須会議」についてのインタビュー([http://www.cinematoday.jp/page/N0058825 シネマトゥデイ])で三谷幸喜は、忠臣蔵はいろんな切り口があると語っていらっしゃる。 2015年1月に放送された「フジテレビ開局55周年特別企画 オリエント急行殺人事件」において、三谷氏はお家断絶。散り散りになる仲間。仇討ちのための集合。殺人計画の暗躍。「いつになったら実行するのよ!」あげくに「討ち入り前の血判状」というセリフまで飛び出し、忠臣蔵度を高く描いた。 2020年秋にアマゾンプライムから配信した三谷先生作のコメディ「誰かが、見ている」#2の冒頭エピソードで、香取慎吾演じるド天然の主人公がバイトで働く撮影所にも忠臣蔵が出てきて、吉良上野介に扮した西田敏行が迷惑をしている。もともとお詳しいし、さらにお好きだとお見受けしました。2の冒頭エピソードで、香取慎吾演じるド天然の主人公がバイトで働く撮影所にも忠臣蔵が出てきて、吉良上野介に扮した西田敏行が迷惑をしている。先生はもともとお詳しいし、さらにお好きだとお見受けしました。 
註03…「殿が亡くなられた!お家断絶の再興の望みも断たれた今、赤穂の塩は粗塩となって瀬戸内の海に流れて行くわいなあ」…内蔵助が手紙で殿様の死を知った段階では「再興の望みが絶たれる」のは、かなり未来の話しであり、この台詞のおかしさをたとえるなら「夜が明けた!もう日が暮れたから…」というちぐはぐ。
 
 そのことは「時間稼ぎ」こそがキーになっている「忠臣蔵」において、討ち入りを1年10ヶ月も引き伸ばす、「お家再興」という恰好の材料を冒頭で捨ててしまうことになり、いまの三谷先生ならこんなことはしないのでは?と思う。
== 加筆 ==(附言)
2018年夏、映画「カメラを止めるな!」のヒットを受けてか、このページのアクセス数があがった。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットや、ジャニー喜多川氏の訃報を受けても、このページのアクセスが上がる。
 
 
 
 
== 三谷幸喜の忠臣蔵関連作品 ==
 
* [[PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場]](2006)
 
* [[吉良ですが、なにか?]](2014)

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