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三村次郎左衛門

754 バイト追加, 2016年2月27日 (土) 11:41
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江戸表大変の際、評定に加えてもらおうと手をついて願い出たが[[奥野将監]]がカラカラ笑いながら「なんじらごとき少給者、とるにたらざる身分をもって、かかる大変の場合に我々の身体を共にするなどと申すは高言なり!」とバカにされたがキレて「いま一言おうせられよ!」と鯉口を切りジリッジリ!
すると内蔵助が「あっぱれ。見上げた根性!少給者でも列座オッケー!末席だけど」と許可した。(評定の際、身分差別を受けるシーンは[[新春大型時代劇スペシャル 大忠臣蔵|松方版「大忠臣蔵]]」にもある」にもある。「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」では[[矢頭右衛門七|右衛門七]]と共に評定の列席を願い出るシーンがある。)
赤穂退城のあとも内蔵助のそばにいたが、浪士仲間と口論になるとすぐ「世にあるときならお前みたいな少給者が我々にそんな口答え、無礼千万なる一言!」と言われお気の毒。それでも本人は笑って受け流す。
別に薪割り屋の逸話もある。薪割り屋の次郎兵衛(通称マキジロ)に身分を隠した三村は、身分の低い薪割りのわりには折り目正しく刀に目が利くのでクライアントの本所緑町の刀研ぎ屋主人の竹屋喜平次に気に入られる。店の木の看板に文字を書いてあげる(耳あかを墨に混ぜるとにじまないというトリビアを披露)。形見に祐定(すけさだ)の刀。
この「三村の薪わり」というのは講談本にあり、浪曲でも聴いたが、似たような内容で浪曲「江戸の雪晴れ」「風流形見の短冊」という落語にも「滑稽義士」といって三代目三遊亭円遊の口演速記が残っており、刀研ぎの小竹屋喜平次と三村(あくまで武士言葉の滑稽な態度のでかい薪割り)の飲み仲間としての二人の深い友情が膨らんでいる。 ここではお別れに三村が討ち入りの晩に喜平次に世話になったお礼にと七匁(もんめ)五分出す。「失礼さまながらお礼が少ないようでございます。それでも赤穂の義士で?」「なぁにわたしはアホウの二朱だ」  以上のようにこの「三村の薪わり」というのは講談、浪曲、落語にバージョンがあるが、似たような内容で浪曲「江戸の雪晴れ」「風流形見の短冊」という[[村松三太夫]]のエピソードもある。  

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