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俵星玄蕃

2,104 バイト追加, 2024年2月17日 (土)
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[[画像:Tawarabosi.jpg|thumb|役者絵:三船敏郎]]
[[画像:Katsu_tawara.jpg|thumb|役者絵:勝 新太郎]][[画像:Genba-nagato.jpg|thumb|役者絵:長門勇]]
 俵星玄蕃【たわらぼし げんば】…元・尾張家の家来の浪人。45〜6歳。架空の人物。
 腕を見込まれて吉良家側から[[千坂兵部]](とか[[小林平八郎|小林]])にスカウトされるが、そばやに身をやつしている[[杉野十平次]]に同情を寄せてるので断る。杉野はなにを聞かれても白状はしないが、玄蕃は彼のことを赤穂浪士と見込んでいたのだ。にシンパシーを感じていたので断る。杉野はなにを聞かれても白状はしないが、玄蕃は彼のことを赤穂浪士と見込んでいたのだ。
 玄蕃が吉良側についてはたまらんと杉野は事情を[[大石内蔵助|内蔵助]]に話す。内蔵助は[[原惣右衛門]]にそう言って、玄蕃の道場まで松平家を騙って'''偽スカウト'''にやり、吉良の用人になることを避けさせる。
 杉野との再会のあと助勢を申し出るが、内蔵助から丁重に断られるので両国橋で上杉勢を単身、通せんぼする。
 
 
* 「もりい くすおの忠臣蔵文化ちゃんねる」
 
   [https://www.youtube.com/watch?v=k5UNGok2dNA #22 俵星玄蕃研究(1)] <<玄蕃の起源について語る。
 
   [https://www.youtube.com/watch?v=B6nINUs079M #23 俵星玄蕃研究(2)] <<玄蕃の映像作品と映像に出なくなった理由。
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画像:Katsu_tawara.jpg|thumb|役者絵:勝 新太郎
画像:Genba-nagato.jpg|thumb|役者絵:長門勇
画像:Genba4new.jpg|thumb|役者絵:近衛十四郎
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== バリエーション ==
[[画像:gemba_kabuki.jpg|thumb|2023年の十二月大歌舞伎 歌舞伎座]]
 上記のエピソードがオーソドックスだが、'''浪曲'''の内容によっては、偽スカウトの時もらった大金を元手にチンピラを集めて、黒装束10人組の急ごしらえの'''助太刀隊'''を編成し訓練して討ち入りの夜に駆けつけるが、活躍しないで見てる(加勢を断られるから)というストーリー展開もある。
 '''歌舞伎'''の「俵星玄蕃」(木村錦花・作)ではバクチと酒に夢中になっており道場経営がかたむいている。杉野十平次はそば屋ではなく純粋な門弟。スカウトのハナシは話題としてだけ出てくる。討ち入り当日、玄蕃は道場の二階から様子をうかがい、引き上げの時に杉野と再会。カタミとして兜頭巾を受け取る。の「俵星玄蕃」(木村錦花・作 たぶん昭和初期の作品)ではバクチと酒に夢中になっており道場経営がかたむいている。杉野十平次はそば屋ではなく純粋な門弟。スカウトのハナシは話題としてだけ出てくる。討ち入り当日、玄蕃は道場の二階から様子をうかがい、引き上げの時に杉野と再会。カタミとして兜頭巾を受け取る。  2023年には四代目尾上松緑が講談を元に舞台化。ラストに立ち回りがたっぷりで小さい屋体崩しまであったり、別作品の[[三村次郎左衛門|マキジロ]]が出てきたり、「せんせいっ!」「おおっそば屋かー!」ってセリフがあったりなど、サービスの良い作品。ただ、[[吉田忠左衛門]]の蕎麦屋が赤穂浪士のアジトになってたり([[蕎麦屋|くすや勢ぞろい]]どうしてくれんねん)、吉良邸内を捜索中に7人ものメンバーが持ち場を離れて両国橋のふもとまで玄蕃に会いに来たり、上杉家から加勢に来た侍たちが吉良邸ではなく玄蕃にダイレクトに(あちこちから現れて)襲いかかるなど、ツッコミどころも満載。(附言:[[潮田又之丞]]と[[千馬三郎兵衛]]が「回向院裏手(つまり両国橋のふもと)」まで来て俵星玄蕃の行く手をいったん阻むシーンは講談のバリエにあるっちゃあ、ある。) 
 三波春夫の「元禄名槍譜 俵星玄蕃」は'''歌謡曲'''と講談と浪曲の混ざった難易度の高い曲で、これがカラオケで歌いこなせると忠臣蔵ファンのあいだで自慢となる。
 三波春夫や柳亭市馬の十八番「元禄名槍譜 俵星玄蕃」は'''歌謡曲'''と講談と浪曲の混ざった難易度の高い曲で、これがカラオケで歌いこなせると忠臣蔵ファンのあいだで自慢となる。(附言)この難易度は役者衆を高ぶらせるのか、市村正親や風間杜夫も、ご自分のライブでこの曲を披露するという。よしもと新喜劇の青野敏行も得意とするが、披露した「よしもと新喜劇NEXT」で半分以上がカットされて放送され、同席していたかまいたちの山内に「なにをされてたのかわからん」と一蹴されていた。笑
(附言)この難易度は役者衆を高ぶらせるのか、市村正親や風間杜夫も、ご自分のライブで披露するという。よしもと新喜劇の青野敏行も得意とするが、「よしもと新喜劇NEXT」で半分以上がカットされ、かまいたちの山内に「なにをされてたのかわからん」と一蹴されていた。笑有名なところでは落語家の柳亭市馬。チャンスを見つけてはなにかというとご披露になる印象だがキレッキレの絶品で、そのクオリティを三波豊和氏が褒めていた<small>(出典:2023年5月12日ラジオビバリー昼ズ)</small>という。
 このキャラクターは「[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|大星由良之助]]」の「星」と俵を放る妙技から来た「俵」をくっつけちゃった名前で、文化2年の刊行物にすでにその名が出ているというから、けっこう古い。原作はそのころの講釈師・大玄斎蕃とか。」の「星」と俵を放る妙技から来た「俵」をくっつけちゃった名前で、文化2年の刊行物にすでにその名が出ているというから、けっこう古い。原作はそのころの講釈師・大玄斎蕃格とか。
 柳家喬太郎師匠は市馬師匠みたいな歌謡浪曲じゃなく、落語で「俵星玄蕃」をおやりになるが、ちょいと陰気くさい演目。師匠にそう言ったら「ちゃはは。あれは講談のハナシが元になってるんで」とおっしゃってらした。(黒柳徹子さんに言わせると「(講談は)憂鬱っぽい」2019.9.20放送ぶんより)
 
上方講談の旭堂南鈴先生の「俵星玄蕃」は、三波春夫の元禄名槍譜も混ぜて楽しいが、玄蕃をすごく老人風に読む。

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