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喧嘩安兵衛
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{{Cinema|制作=東宝|公開=1952|内蔵助=---|星=1|頃=}}[[画像:Kenka.jpg|thumb|公開当時のパンフレット]]
とはいえ、失敗作なら失敗作でどこらへんがまずかったかの「特徴」は書き残したい。
準主役のエノケン(長屋の仕立屋…と、思ったら実はスリ)には、展開がダメなところを埋めてもらおうとしてるのか出番がたっぷり与えられているのだが、所作がコミカルなだけで面白いシチュエーションなわけでもないのでその力技もおよばず、監督がコメディを撮り慣れてないのか長屋のドタバタも妙に間延びしてギャグシーンも面白く繋がっていない。
戦後の作品で、時代背景を同情の余地に回したいのだが、東宝は同年公開で同じ境遇のプログラムピクチャーでありながらこの映画の主役の段四郎もバイプレーヤーで活躍する「[[四十八人目の男]]」という良作を作り上げてるのを見ると単純にはかばいきれない。。
ちなみに、安兵衛の脱藩に見て取れるように「この頃」の映画によくある「宮仕えなんかつまらん」的な自由をたっとぶような価値観や、「喧嘩はつまらん」という争い事に否定的な台詞がやっぱり出てくる。(タイトルは「喧嘩安兵衛」なのに)
主役の市川段四郎さんは、「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」で[[片岡源五右衛門]]やってらっしゃいます。「ご存知遠山の金さん」(TV版2代目金さん)の四代目段四郎のお父さんで猿之助(4th…元・市川亀治郎)のお爺さんで、香川照之のおじさんにあたる人。