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四十七人の刺客

60 バイト追加, 2014年1月19日 (日) 04:00
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そもそも「かたきうち」とは言いにくい側面のある作戦なので、武芸をたっとぶお家柄の浅野家を怒らせた。だから暴れた。…という理屈を抜いたアプローチは現代人には有効だと思う。その点本作では人殺しの意義や、吉良を殺す大義名分など、いろいろ現代人に四十七士の見方をレクチャーしてくれているよう。そもそも討入りが「かたきうち」とは言いにくい側面のある作戦なので、武芸をたっとぶお家柄の浅野家を怒らせた。だから暴れた。…という理屈を抜いたアプローチは現代人には有効だと思う。その点本作では人殺しの意義や、吉良を殺す大義名分など、いろいろ現代人に四十七士の見方をレクチャーしてくれているよう。
(聞けば史実でも浪士を預かった細川の殿様は「義士」ではなく「勇士」、家来の[[堀内伝右衛門|堀内さん]]も「戦士」と言ってたとか。当時、四十七士を尊んだお武家さん達も戦闘者としての彼らに惚れたのではなかろうか。)
この作品ならではの素材はそうしたアプローチだけにとどまらず、メンバーと上杉家や近衛家の縁戚関係に言及したり、討入り中にケータリング持ってきたりいろいろ目新しい。
また、小道具や、「音」が良い。また、小道具や、「音」が良い(一部斬殺音が空振りみたいなときがあるが…)。
さて、最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に妙な仕掛けからくりが多く、おかげでテンポが崩れ、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。このリズムの転調は、なんだか惜しい。緊張感はあるけどワクワクはしない。市川崑監督ってアクションが静かなんだよなー(でも、中盤、山科に悪者が襲ってくるアレは良かった)。さて、最初のほうで、高倉健の大石内蔵助が劇画から飛び出したようなあまりのカッコよさなので、後半の討ち入りに期待をしちゃうのだが、残念なことに吉良屋敷に'''妙な仕掛けからくり'''が多く、おかげでテンポが崩れ(というかずっとリアルだったのに急に作り事っぽくなる転調)、痛快な討ち入りシーンには仕上がっていない。そこに輪を掛けて本作の魅力の「静けさ」が討ち入りにまで保たれちゃって、なんというか、惜しい。

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