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忍びの忠臣蔵
,編集の要約なし
忍者の視点から見た忠臣蔵。
[[荒木十郎右衛門]]の放った忍者をショーケン(萩原健一)が演じる。忍者の目を通してみた赤穂事件(と言っても、おなじみの進み具合なんですが)。が演じる。
途中で任務がイヤになっちゃって、大石内蔵助に肩入れし、ラストは[[色部又四郎]]の放った忍者との一騎打ち。
忍者の目を通して見ても事件事態はおなじみの展開。
彼に惚れてしまう旅籠の娘が事件に巻き込まれて死んでしまうとか、チョイチョイ出てくる「おれたちには墓場は無い」と言うセリフとか、忍びの宿命=無常観を強調したいのかしたくないのか、ショーケンがかかえる重みがどうもこっちに伝わってこないのだ。
これは、工藤監督がお茶の間向きにバラエティ色を増やしたからかな?と思った。ショーケンが手裏剣を投げたり、水に潜ったりすることを始め、とぼけた女房の吉田日出子とか、うれしいサービスなのだが…と思った。ショーケンが手裏剣を投げたり、水に潜ったりすることを始め、とぼけた女房の吉田日出子とか、うれしいサービスなのだが…いや、そういう具体的なシーンが問題ではなく全体のムードにゆるいブレを感じる。 これは70年代の必殺シリーズのハードボイルド路線を80年代以降、グッとバラエティな感じにした同監督のノウハウなのかもしれない。あたかもこういう"徹底しない"テイストこそが80年代向きなのだ、というような。